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December 30, 2008

マンツーマン

先週、3日間というあわただしい日程で台湾へ行ってきた。今年、台湾の大学と交流協定を結んだので、そのための表敬訪問である。

名刺の交換は、お互いに漢字の面でおこなう。それを日本側は日本式に読み、台湾側は中国式に読む。おもしろいのは、中国語では「学長」は先輩という意味になることで、学校に長くいる人ということだろう。納得である。大学の長は「校長」と言う。日本ではこの呼称は高校までしか使わない。大学名に「学校」という文字が入っていないので、校長は存在し得ないのである。

先方の應用日語系を訪問すると、ちょうど、「日本の伝統」とされている、忘年會・紅白歌合戰の日だった。日本の「伝統」と言ってよいのかわからないが、要するに、学生が(男女関係なく)2組に分かれて講堂で日本の歌を歌い、教員が審査するのである。司会者の学生も男女とも和服で気分を盛り上げていた。

大学の他に、近くの木彫り産地の郷(村)、県の農會(農協)などを訪問し、記念品の交換、挨拶、写真撮影などの後、それぞれの主催の歓迎の宴が昼や夜にあった。

懇親会と言えば乾杯だが、中国式の乾杯は日本式とはかなり違う。最初に全員でするのは一緒だが、しばらくすると、同じテーブルに座っている人どうし、一対一で乾杯をすることになる。ホスト側の一人が客のだれか一人を指名して、マンツーマンで、文字通り杯を乾すのである。これがホスト側の人数分、どうかすると2巡目が回ってきたりするので大変である。さいわい、中国語にも「随意」という言い方があって、全部飲み乾さなくても失礼ではないとされるのだが、飲み乾せば飲み乾したで余計喜んでもらえる。

懇親を深めるには、集団よりも個人ベースの方がよい。日本式の酒を注ぎ回るやり方よりは、目と目を合わせて互いに飲む中国式乾杯の方がコミュニケーションとしては格段にすぐれていると思う。もちろん、飲み過ぎはよくないが、「随意」で数をこなし、できるだけ多くの人と乾杯をしておくのはいいことだろう。

別に酒でなくても、中国式乾杯は可能だと思う。お茶でやったらどうだろうか。黙って飲むのでなく、目と目を合わせてから飲んでみるのである。こちらはこちらで水腹を覚悟しなくてはならないが。

よいお年を。

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