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January 21, 2009

終わりのはじまり

今の時期、あちこちで学生が「終わった、終わった」とほっとしている。先週後半に、卒業論文と修士論文の締切があり、皆、直前まであたふたとしていたのである。ほっとしている彼女らを見ていると、こちらまで安心する。

日本の学校の年度は4月からはじまるので、年明け早々というのは、年度の終盤に向けてのまさにラストスパートの時期にあたる。昨年の12月をもって一件落着というわけにもいかないので、ゼミの学生と忘年会をすることもなく、新年会もそこそこに、論文の「打ち上げ」がそれに代わる行事となる。

こうして見ると、1月というのは、大学にとって、さまざまなことがあった1年が終わっていく時期なのだ。そう思うと、新しさに伴う清々しさよりも、終末に尽きものの一抹の寂しさを感じないでもない。

大学は多くの学生にとっては人生での通過点にすぎない。通過点で待ち受けるわれわれから見ると、3月になって馴染んだ人たちが去って行き、4月になれば新しい人たちがやって来る。去って行く人たちに対しては惜別の情を、やって来る人たちに対しては期待の念をもちつつこの時期を過ごすことになる。

個人的にもいろいろ終わった。2、3の原稿、特に、10か月遅れていた原稿がようやく仕上がったのが嬉しい。多人数の分担なのでそれだけ迷惑もかけてしまったと思うが、ようやく肩の荷が降りた。原稿というのも不思議なもので、仕上がらないうちは、頭痛の種でしかないものが、終ってしまうと、何だか寂しい。かと言って、もう一度同じことをやりたいとは思わないが。

アメリカでも、1つが終わり、1つがはじまった。 “Yes we can”で有名になった Obama 大統領の演説だが、今回の就任演説では、“we can”は、見落しがなければ1箇所だけで、しかも、“All this we can do. And all this we will do.”と後に“we will”が続いている。可能性からいよいよ実行へという流れだ。

振り返ってわが身を顧みると、1年目の終わりに近づいている。何が have done として言えるか、考えるとはなはだ心もとないが、2年目に向けて、歩み出さざるを得ない。

ん? 何だか、年度末の挨拶のようになってしまったが、今年度はまだ続く。

今年もよろしく。

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