« 2010年8月31日 | トップページ | 2010年10月31日 »

September 30, 2010

積ん読

ようやく涼しくなってきて、読書の秋である。

商売柄、本は一年中買っていて一年中読んでいるが、最近は、読む速度が買うベースに追いつかなくなってきた。

大学でデスクにむかって座っていると、あまり本を読む時間がとれない。大学での仕事と言うと、授業と会議を除くと、ほとんどがコンピュータ相手である。情報をもらうのも出すのもコンピュータを介してなので、文字を読むのもディスプレイ上であることが多い。

ディスプレイが近くにない環境ならば本でも読もうかという気にもなるが、そういう環境は、往復の通勤時くらいしかない(家でも結局ディスプレイを見つめているので)。そこでどうしても電車の中が読書の場ということになる。幸か不幸か、電車に乗っているのは片道10分程度なので、これではどうしても読書量が増さないことになる。

一方、本を買うペースはどんどん速くなってきている。本屋さんに行っている時間はないのだが、仕事の合間にコンピュータで注文してしまうことができるからだ。翌日にはもう配達されるので、読みたいと思ったときにすぐ本を手にすることができる。

しかし、読みたいと思った本が手に入っても、すぐ読みはじめるわけにはいかない。帰りの電車の中でそそくさとページをめくりたいと思っても、鞄の中にはすでに読みかけの本が入っている。それを差しおいても、というほどに読みたい本でなければ、待ち行列の中に入れることになる。

ところがその待ち行列がすでにすごく長くなっているのだ。これは、マウスをクリックするだけで、財布を開くこともなしに本が買えてしまうせいである。しかも、ハンバーガーショップで、チーズバーガーのみ、飲み物なしでシンプルにいこうと思っていても、マニュアル通りに「ご一緒にポテトなんかも」と勧められるのと同じノリで、「ご一緒にこの本はいかがですか?」という案内が画面の端に見えるのである。つい、「一冊だけというのも申し訳ないかなあ」と弱気になって「じゃあそれも」とクリックしてしまう。

こうして、いざ本が届いたときには、「どうしてこの本まで買ったのだろう」と後悔することも、2度3度に留まらない。

最近は自分の研究室で仕事をすることがほとんどないので、そこは物置きと化している。テーブルの上に、チーズバーガーとして買った本もポテトとしてうっかり買ってしまった本も平積みになっている。

今の仕事の任期が終って、研究室に戻るときが恐い。

| | トラックバック (0)

« 2010年8月31日 | トップページ | 2010年10月31日 »