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September 30, 2011

檀尻

「だんじり」というのは、山車(だし)の主に関西での呼び方である。語源については様々な説があり、漢字表記はあてにならない。「檀」は「まゆみ」という木の名前、あるいは「檀那」「檀家」の一字目だが、山車とは結びつかない。

語源はともかく、家の近くの駅前で毎年恒例の「だんじり練り回し」が先日おこなわれた。これは、駅前の数十メートルほどの直線を全力疾走でだんじりを走らせ、正面の酒店にあわやぶつかるかというところで制動をかけてとめるということを2、3回繰り返すものである。

20数年前にはじめて見たときにはひやひやして見たものだが、最近では制動を早目にかけるようになったのか、結構手前で止まるので、心臓には優しくなっている。

だんじりは近くの神社のもので、2つある。一つは「保存会」の役員が乗り、制動役の2人も長老と思われる人である。おそらく一番偉い人が太い木の棒を地面に突き立ててだんじりを止めるという大役をまかされるのだろう。もう一つは「青年会」の人たちが乗る。「青年」といっても、40代、50代である。

今年も、この神社の総本社になる神社から応援のだんじりがもう一台来て、合計3台の練り回しとなった。驚いたのは、応援のだんじりは「青年会」のものかと思われるが、アフロのかつらをかぶった、本物の「青年」が乗っていたことだ。そして、どのだんじりにも、女性が乗っていたが、今ではこれもごく普通のことになっている。

関西のだんじりと言えば、街中を疾走する岸和田のだんじりが有名である。こちらは全力疾走のまま90度の方向転換をすることで度肝をぬく。今の岸和田のだんじりはどうか知らないが、昔は、当然のように女性禁制だった。しかし、それが思わぬ結果をもたらすことがある。

来週からNHKではじまる連続ドラマでは、「女だてらに」だんじりに乗りたいと思ったヒロインが、その夢の代わりに洋服作りに向かう。娘3人をファッションデザイナーとして育てた、実在の小篠綾子さんがモデルであり、娘はそれぞれ、ヒロコ、ジュンコ、ミチコさんである。本学では中高や短大の縁で、ヒロコさんとミチコさんに客員教授を委嘱している。

来年創立120周年を迎える松蔭は、10月22日に国際的に活躍している卒業生を迎えてシンポジウムを計画しているが、コシノヒロコさんにも基調講演をお願いしている。もちろん、だんじりの話ではなく「人生をデザインする」というタイトルだが、疾走感のあふれる話が楽しみである。

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