« 2012年6月30日 | トップページ | 2012年8月31日 »

July 31, 2012

アンコール

今月25日に Cambridge University, St. John's College の聖歌隊のコンサートがチャペルであった。大学生と大学付属の小学校の児童からなる、総勢30名ほどの合唱隊で、バッハあるいはそれ以前の宗教的な曲から 現代音楽までをこなす、かなりの実力をもった聖歌隊である。小学生の高音から大学生の低音まで、厚みのある歌を聞かせてくれた(コンサートの詳しいことは チャペルのブログのサイト を参照)。

本学がイギリス聖公会関係の大学であり Cambridge大学の卒業生によって設立されたという縁もあるため、聖公会神戸教区、大阪教区の招きで、東京ならば1000人を越える大ホールでやる ようなコンサートを、わずか 200人の聴衆のために開いてくれた。とても贅沢な時間だった。

予定されたプログラムの後、アンコールがあったが、1曲目は「赤とんぼ」。ソロの部分は日系の学生の Julian 君で、残響の長いチャペルの音響の効果とコーラスによる絶妙なハーモニーで、今までに聞いた中でもっとも美しい「赤とんぼ」だった。

2曲目は、珍しく Ringo Starr がソロを歌っている、The Beatles の With a Little Help from My Friends. ビートルズと言えば、その3日後のオリンピックの開会式の最後も Paul McCartney の Hey Jude であった。イギリスという国は、伝統がありながら、新しいものも次々に生みだしていくという逞しさの感じられる国であるが、開会式では、それを1時間 ちょっとのショーの中にうまく表現してしまうという演出の巧みさに感心した。

ところで、「赤とんぼ」に話を戻すと、三木露風作詩、山田耕作作曲のこの童謡は、「あかとんぼ」の部分の音の高低が現代東京方言と異なることがしばしば指摘され、「あ」の部分が高い発音が当時の発音であり、耕作はそれに忠実に作曲したということになっている。

すると、「赤とんぼ」の3番が気になる。2番は「桑の実を」であり、「くわ」は「く」を高く発音するので問題ないし、4番はまた「赤とんぼ」なのだが、3番は「嫁に行き」となっている。「よめ」は当時は「よ」を高く「読め!」のように発音したのだろうか。謎である。

|

« 2012年6月30日 | トップページ | 2012年8月31日 »