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November 01, 2013

足もと

道を歩いていて、ふと足もとを見ると、あるいは、下を見ながら道を歩いていると、足の下に蟻がいるのを見つけることがある。このまま足を降ろすと蟻を踏んずけてしまうのが明らかという状況で、どうするのがよいのだろうか。

自分が動物愛護の精神に溢れていると言うつもりはないが、こんなときは、足の着地点を左右前後にずらして踏まないようにしている。靴が汚れるのがいやだという理由も無意識のうちにはあるのかもしれないが、意識して行動すれば簡単に防げる事態を、傍観して防がないということに居心地の悪さを感じるということが大きい。

もちろん、地面を見ていなければ、蟻の存在など気がつかない。だから、いつも前向きに歩いている人ほど、知らない間に数多くの蟻を踏んずけているのかもしれない。そもそも、小さな蟻の存在に目が行ってしまうということ自体が、人間の小ささを物語っているのではないか、とも思う。

足もとも見るし、蟻の存在に気づくこともあるのだが、いったん決めた着地点を動かすなどもってのほか、とばかり、そのまま足を降ろす豪快な人もいると思う。どちらの歩き方が正しいというつもりはないが、蟻に気づいてしまったときにどうするかで、人間の性格の分類ができるような気もする。

話を一般化すると、ほんの少しの手直しで事態が改善できることがわかったときに、その手直しをするか、面倒だとばかり、そのままにしておくか、という選択は、かなりの頻度で日常的に起こり得ると思う。そして、面倒臭さが先に立って、改善を見送ってしまうということも多いのではないだろうか。

蟻は小さな存在である。人間にとってどれほどの意味があるのかという議論もできるかもしれない。しかし、小さな蟻の存在に気づくことからすべては始まる。道を歩くときに下ばかり見ているのは格好よくはないが、小さな存在にも気づく気持は心がけていきたい、と自戒している。

実は、前から、もう一つ気になっていることがある。同じように下を見ながら歩いていて、地割れとかタイルとかで道幅いっぱいに線があるとき、その線を踏むことができるかどうか、という問題である。そもそもそんな問題など存在しない、という人も多いだろうが、この場合は、足を左右に動かしても困難な状況を回避できないので厄介である。歩幅を調整して線を踏まないようにするしかないのだが、他にもそうする人はいるのだろうか?

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