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November 30, 2013

プレゼン

今週は、立て続けに、研究発表、成果報告などのプレゼンテーションを聞く機会があった。

一つは、先週末に近くの神戸市外国語大学で開かれた日本言語学会の大会で、土曜日は大学の用務があって行けなかったが、日曜日のワークショップとシンポジウムを聞くことができた。

ここで話題にしたいのは、発表の内容ではなく、その形式である。いわゆる文科系の学会では、昔は紙に印刷したハンドアウトを配ってそれを見ながら発表を聞くというのが普通だった。一方、理工系ではスライドを使った発表が早くからなされていたように思う。

今日では、言語学の発表でもほとんどがスライドを使っておこなう。日本言語学会の場合、事前に提出した原稿をもとに予稿集を製本して販売するので、それだけを用いて発表することも可能だが、スライドの場合、予稿提出後の細かな修正を反映させることができるという利点がある。

今年の予稿集は今までになく厚く重くなっていた。自分が聞かない発表の分もすべて含まれるので、持ち運びが大変だが、後で参照するには都合がよい。もっとも口頭発表の段階の研究がそのまま論文に引用されるということはそれほど多くないので、資料としての価値には一定の疑問が残る。

もう一つは、本学の学生たちによる「北陸カレッジ」の成果報告会である。金沢大学の2つの班と立命館大学のグループと合わせて、計4組による、石川県の加賀地方と能登地方の、自分たちの経験を基にした旅行プランの発表会が大阪であった。聴衆は、主催のJR西日本と石川県などに加えて、商品化の可能性を判断する4つの大手旅行会社である。

こちらはどの組もスライドを用いていた。学会での発表と比べると、研究者と学生という違いはあり、内容も研究発表というより商品化への提案という形なので、直接比較することはできないが、学生たちの若々しさが目立つ発表となった。一度中間報告で練習していたせいか、どの班もこなれた発表だったと思う。

学会の発表でも同じだが、自分でしゃべろうと思うことは、あらかじめ用意してあるし、そつなく話すことは難しいことではない。問題は質問の時間に予期しない点からのつっこみがあった場合である。「いい質問ですねえ」と言っておいて時間を稼ぐというのは、かえって余裕がないとできない技だろう。本学の学生にはそこまでの余裕はなかったようだ。もっとも、学生の間は妙な「余裕」は身につけない方がよいのかもしれない。

いずれにせよ、プロの手にかかってどのような商品になるのかが楽しみである。

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