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May 31, 2014

情報量

今年も、チャペル奉仕団の研修が2日にわたっておこなわれた。1日目は大学の会議と重なって参加できなかったが、2日目の朝、キリスト教センター委員の教員による講話は聞くことができた。

教員の専門が英語学なので、それに関連した、よりよいコミュニケーションをするにはどうしたらよいかという話だった。自分の専門にも関係するので、個人的にはとてもわかりやすい話だった。英語学科以外で学ぶ学生の誰にとっても、専門科目の授業とは違った切り口からの話はわかりやすく、楽しく聞くことができたのではないかと思う。

話の中に、聞き手に与える情報量は多すぎても少なすぎてもいけないという原則があった。神戸で話しているとき、住所を聞かれて「兵庫県」のように広すぎる地域を答えるのは情報量が少なすぎて失礼でもある。逆に番地や部屋番号まで言うのは、情報量が多すぎて、相手によっては危険である。

その話を聞きながら、あらためて気になったのが、スイス民謡が元とされる歌の日本語の歌詞である。これも、「あなたの家はどこ?」と聞かれて国名を答えるのである。いかにも情報量の少なすぎる答であり、家の所在地としては、いくらスイスに限られるとしても広すぎる。そのすぐ後に綺麗な湖水のほとりにあると続いても、候補はありすぎる。

そこで、これは、海外で留学生(回答者の職業は羊飼いということになっているので、その場合留学ということがあるのかはさておき)どうしが自分たちの出身地の話をしているのだという解釈もあるようである。しかし、そうなると、逆に質問の形が不適切だろう。「あなたの国はどこ?」と聞かないと、異常に情報量の多い答を要求していることになる。どこの国から来たのかも知らない人にいきなり家の住所を聞くのではストーカーである。

この歌は多くの人にとって気になるものらしく、ネット上で様々な言説が流布しているので、屋上屋を架すことは避け、情報量の話だけにしておくが、外国の民謡の歌詞というのは、「一週間」など、あらためて考えてみると不思議なものが多い。

今日はチャペルコンサートの日で、2013年度のサントリー音楽賞を受賞した、本学客員教授でもある鈴木雅明氏と彼の率いるバッハ・コレギウム・ジャパンの今シーズンの最初の公演だった。チャペル奉仕団のカフェ担当グループも、研修を終えたばかりの新入生2人も加わって、全額寄付するコーヒーとジュースの売上げで貢献した。彼女らの「接客」の姿勢にも、適切な情報量の流れがあったのではないかと思う。

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