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December 31, 2014

冬至

いよいよ今日を限りに2014年は終了する。明日の初日の出は、神戸では、7時6分ごろになるらしい。予報では曇りで、一時雪となっているが、無事に拝めるのだろうか。

今年は、12月22日が冬至だった。よく知られていることだと思うが、冬至は、一年で一番日の短い日ではあるが、一年で一番日の出が遅い日ではない。日の長さは日の出と日の入りの間の時間なので、日の入りの時間にも影響される。そして、日の入りの時間が遅くなるなり方の方が早いために、冬至をすぎても、しばらくは日の出は遅くなり続ける。兵庫県では、来年の1月14日ごろから、ようやく日の出が早くなっていく。

一年で一番日の短い日という冬至が過ぎれば、翌日からは、一日ごとに日の出が早くなって、春が近づいていることを実感したいと思うのが人情というものだろうが、実際はそうなっていない。

もちろん、これは天体の動き方から決まることなので、深い意味などないのだが、以前、これは、われわれ人間が「油断するな」と忠告されているということではないかと思ったことがあった。「冬至が過ぎたからといって油断するな、暗い朝はまだしばらく続くぞ」という戒めである。

何のために戒められなくてはいけないのかはわからないが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の寒さバージョンのような気がしないでもない。冬至が過ぎたからといって、すぐに春が来ると思ってはいけない。歳末のあわただしさはしばらく続く。年が明けてようやく落ち着いた気持ちになれてから、しだいに明るくなっていく朝をよろこぼう、ということかもしれない。もっとも、日の出が早くなり始めるにはまだ年明けから半月ほど待たなくてはならないのだが。

ところで、今年の冬至は、19年に一度の「朔旦冬至」にあたり、新月(朔)と冬至が重なる稀な日だったそうだ。地球に対してあらわれる時間が一番短くなった太陽と、完全に見えなくなった月が、ともに翌日から勢いをもり返すということになるので、象徴としての意味は大きいと思う。

冬至、あるいは、日の出が早くなる日が一つの区切りとなって、古い年がリセットされて新しい年を迎えるということは、もちろん、現在の太陽暦のはじまりの日の定め方から来ている。太陰暦でも、太陽暦の2月ごろになるが、正月が1年の初めであることには変わりがない。この冬の寒いころを一年の初めの日と定めた昔の人たちは、寒さの中で身を引き締めて、いろいろなことをリセットしようと考えたのかもしれない。

皆さま、よい新年をお迎えください。

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