2025年5月23日 (金)

春季無料相談会のお知らせ

春季無料相談会を開催いたします。

 

事前予約期間:2025年5月26日(月)~6月6日(金)

 

場所:神戸松蔭こころのケア・センター(神戸松蔭大学4号館3階)

 

お電話:078-882-8777(直通)

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2025年3月17日 (月)

2024年9月21日(土)に第7回神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会を開催しました。

 新年が明けたかと思うともう3月も中盤に近づき、今年度も終わりを迎えようとしています。今年もたくさんの学生が修了していく季節になりました。大学院の2年間の訓練は大変なものですが、臨床心理士・公認心理師としての訓練は修了してからがむしろ本番です。こころのケアに携わるにあたっては資格取得後も研鑽を重ねることが必須とされています。本学では、修了生の学びの機会として、「神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会」を開催しております。今回は、昨年春の再開に続き、秋に開催しました研修会の様子をご報告します。

  第7回となる今年度のブラッシュアップ研修会は、本学でも教鞭をとられた一丸藤太郎先生を講師としてお招きし、広島からはるばるお越しいただきました。一丸先生は、本学の心理学科が開設された2004年から5年間教鞭をとられ、現在まで続く本学科の礎を築かれた先生のお1人です。現在は広島にて「ももやま心理相談室」を開設され、ご活躍されています。まだ暑さが残る9月の開催でしたが、たくさんの方にご参加いただきました。

 

  前半は、「ほら見てごらん、すべてそこにあるでしょう」という演題で、一丸先生の豊富なご経験をお話しいただきながら、「相手の言葉でわかろうとすること」、「語られるままにわかろうとすること」の大切さと難しさについてご講演いただきました。知識を得るだけではなく、様々なことを考えるきっかけとなるようなお話ばかりで、心が動かされる素晴らしいご講演でした。わかるということの難しさや、わからないからこそ面白いというお言葉は、不確実で曖昧な心と関わり続ける私たちにとって大きな励みとなりました。

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 後半は事例検討会として、12期生の山口誠実先生に事例をご提示いただきました。ご講演いただいた一丸先生には引き続き助言者としてご登壇いただき、私たちが事例をより深く体験するきっかけとなる問いかけをいくつもいただきました。たいへん困難なケースに取り組まれているご様子の中、対応や介入だけではなく、聞くということが私たちの仕事であるのだというお言葉が印象的でした。人の心に携わるということの原点であり、本質でもある大切なことを思い出させていただく貴重な機会となりました。

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 研修会終了後は、参加できる方で懇親会を行いました。修了生の方のみでなく、かつて本学で教鞭を執られた先生や職員の方も参加され、賑やかな会になりました。

 たくさんの方にご参加いただいた素晴らしい研修会になりました。今回、遠方にもかかわらずご講演をお引き受けいただいた一丸藤太郎先生と事例を提示してくださった山口誠実先生にあらためて感謝申し上げます。

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2024年10月 7日 (月)

秋期無料相談会のお知らせ

秋期無料相談会を開催いたします。

 

事前予約期間:2024年10月7日(月)~10月18日(金)

 

場所:神戸松蔭こころのケア・センター(神戸松蔭女子学院大学4号館3階)

 

お電話:078-882-8777(直通)

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2024年5月24日 (金)

春期無料相談会のお知らせ

春期無料相談会を開催いたします。

 

事前予約期間:2024年5月27日(月)~6月7日(金)

 

場所:神戸松蔭こころのケア・センター(神戸松蔭女子学院大学4号館3階)

 

お電話:078-882-8777(直通)

 

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2024年3月18日 (月)

第6回神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会

2024年3月2日(土)に「第6回神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会を開催しました。

 

こころのケアに携わる臨床心理士は資格を取得した後も、日々研鑽を重ね、技術の維持と向上に努めながら皆様にお会いしております。「神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会」は、そのような研鑽の機会の1つとして、本学の修了生を対象に2015年から毎年開催しておりました。

 2020年からは感染症の影響で中止を余儀なくされていましたが、4年半ぶりに開催することができました。春の陽気が来たかと思ったら一転、雪が舞い散るような寒空の下での開催でした。

 

 第6回となる今回は、山口大学大学院の安達圭一郎先生を講師としてお招きしました。安達先生は、2012年から5年にわたり本学で教鞭をとられ、本学で臨床心理士の養成にご尽力くださいました。現在は、山口大学大学院で看護師の養成や研究活動などでご活躍されています。

 

 前半は、「対人関係療法によるこれまでの臨床経験」という演題で、安達先生がご専門とされている対人関係療法の作用機序やプロセスについて丁寧にご講演いただきました。うつ病などの症状に対人関係の難しさがどのように関連するのかについて、とても分かりやすくお話しいただき、フロアのみなさまからも活発なご意見をいただきました。先生の貴重なご経験に基づく事例もご提示いただき、たくさんのことを学ばせていただく機会になりました。

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 後半は、事例検討会として15期生の嶋田安里先生に事例をご提示いただきました。講演に引き続き、助言者として登壇いただいた安達先生からは、事例についてより深く理解するうえで欠かせない重要なご助言を、とてもあたたかいお言葉でお伝えいただき、発表者はもちろん、参加者にとっても深く考え、学ぶ機会となりました。フロアからの質問や感想も尽きることがなく、本学の修了生のみなさまがそれぞれ活躍する分野で経験を積まれ、成長されている様子が肌で感じられました。

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 研修会終了後は、参加できる方で懇親会を行いました。2019年に中止前最後に行ったのと同じ会場でした。お店のつくりや席のレイアウトは変わっていたようですが、かつてのブラッシュアップ研修会を懐かしむとともに、修了生が久しぶりの再開を喜ぶことができる場となりました。

 

 久しぶりの開催ではありましたが、これまで以上にたくさんの方にご参加いただいた研修会になりました。変わってしまったものも多い中、修了生が集まり、再会できる機会は失われていないことを感じることができたあたたかい会でした。また、これだけたくさんの方に参加していただけたのは、今回、快く講師を引き受けてくださった安達圭一郎先生のお人柄とお力が大きかったのだと、先生にお会いして実感しました。あらためて感謝申し上げます。

 今後もこのような会を続けていきたいと考えています。

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2023年9月29日 (金)

秋季無料相談会のお知らせ

秋期無料相談会を開催いたします。

 

事前予約期間:2023年10月2日(月)~10月13日(金)

 

場所:神戸松蔭こころのケア・センター(神戸松蔭女子学院大学4号館3階)

 

お電話:078-882-8777(直通)

 

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2023年9月 5日 (火)

「あゆみの会」について

 「公認されない悲嘆(disenfranchised grief)」(Doka,1989)という言葉があります。悲嘆の営みは、故人との関係性やパーソナリティなどの要因は勿論のこと、良くも悪くも社会的文脈の影響を受けます。通常、大切な人を亡くした場合、葬儀などの伝統的儀式が行われるため、その死を公にし悲しむ機会が与えられます。しかし、流産や死産、妊娠中絶などの周産期の喪失は、葬儀を行うこともなければ戸籍に載ることもなく、母親も周囲の人もその喪失を「なかったこと」として振る舞う傾向があります。このような社会的に無視された喪失では、喪失が過小評価され、その出来事はほとんど知られることもなく、「なかったこと」として心の奥底に封印されてしまうのです。

 また、別のタイプの喪失もあります。それは社会的に話すことができない喪失で、その代表例が自殺による死です。私たちの社会には自殺に対する社会的スティグマ(烙印)が未だに存在し、その死の性質上、遺された家族は死の真相に関して沈黙を守る傾向があります。それは対社会だけでなく、家族や親族の間でさえ話題にすることを避け、何十年も心に蓋をしたまま一人で抱え続ける人も珍しくありません。

 一般的に、悲しみを言語化し気持ちを分かち合うことは、モーニングワークの重要な一側面であると言われています。しかし、これらの喪失はその特殊な状況ゆえに十分に悲しむ機会が与えられず、結果として悲嘆のプロセスが停滞しがちになります。

「あゆみの会」は、このように日常生活ではなかなか話せない故人への思いや故人のいないこれからの人生についての話題など、自由に語れる数少ない場です。亡くした原因や故人との関係性はさまざまですが、同じような経験をした人にしか分かり合えない思いを共有できる場として一定の役割を果たしています。なお、「あゆみの会」は今年度から本学にて開催しています。参加をご希望の方や関心をもたれた方は、当センターへお気軽にお問い合わせください。

 

参考:Worden, J.W.(著)山本力(監訳)2018/2022 悲嘆カウンセリング改訂版―グリーフケアの標準ハンドブック 誠信書房.

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