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2015年12月

2015年12月16日 (水)

守田敦子相談員が、神戸学院大学の「災害支援ボランティア報告会」で、学生の学びと成長の分析について報告をしました

 神戸学院大学のボランティア活動支援室の開室10周年を記念した、災害支援ボランティア報告会「私たちが今できること、やり続けること」が、12月5日に神戸学院大学有瀬キャンパスで開催されました。その報告会に、2011年の東日本大震災発災時より、ボランティア活動を行う上での支援者のこころのケアに携わってきた守田相談員が、講師として参加しました。 

  学生たちによる活動内容の紹介と今後の課題と提案の発表に引き続き、災害支援ボランティアの教育効果についての分析結果を報告しました。  

 分析報告では、心理検査を用いてボランティア学生たちの活動前後の変化を比較検討した調査についての中間報告をしました。それによると、ボランティア活動によって、学生たちの状況を正確に理解し前向きに対処する能力や、人と協力したり目的のために集団を動かしたりする能力に大きな成長が見られることがわかりました。また、目標達成に向けて粘り強く取り組む意志の強さが不足していることが、活動を通して学生たちに実感されたという結果が報告されました。

 大学生にとって、授業以外の課外活動でさまざまな実践を通して主体的に物事に関わり、解決策を見いだしていくプロセスは、社会人として求められる人間力を高めるうえでも重要だと言えます。今回の調査は、その効果を具体的に捉える一助となると思われます。

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                  報告会の様子

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2015年12月 9日 (水)

相談員の榊原久直講師が神戸市灘区の「保育士さんのためのステップアップセミナー」に参加しました。

神戸市灘区にある子育て支援センター“地域子育て応援プラザ灘”と,神戸大学大学院人間発達環境学研究科のサテライトである子育て支援を契機にした共生のまちづくりを目指す施設「のびやかスペース あーち」が毎年連携して開催している「保育士さんのためのステップアップセミナー」に講師として参加してまいりました。「“気になる子”と“気になるママ”に寄り添うこと~関係発達の視点から~」というタイトルで,地域で働く保育士さんたちと一緒に,様々な難しさを抱える子どもたちやその家族のこころの動きを理解するということを試みました。

金曜日の夜という日程にもかかわらず, 70名を超える保育士さんたちが仕事終わりに参加してくださり,子どもたちや家族のことを想う熱い気持ちが伝わってくる会でした。

“子どもの視点に立つ”大人側の関わりが子どものこころとからだの成長にとても重要であることが研究の中でわかってきている一方で,現代は様々な事情から相手の立場に立って考えるということがとても難しい時代でもあります。「○○障碍(がい)」に関する専門的な知識といったものや,その子のために何とか力になってあげたいという熱意でさえも,時に相手のこころとすれ違いを生んでしまいます。それは子どもと保護者の関係性においても起こりますが,子どもと支援者や,保護者と支援者との関係性においても起こりうることです。想いがすれ違い,関係性がボタンを掛け違えたようになってしまった時,そのはがゆさやもどかしさから相手の存在が“気になる”存在となっていきます。

こうした時,ふとお互いの関係性を見つめ直し,気になる相手と気にしている自分のこころの動きを考えることが,新しい関係性作りのスタートとなります。気になる相手も,気にする自分も,背景には不安や焦り,そして何らかの願いを持っているのかもしれないという視点からお互いを振り返ると,いったい何が見えてくるでしょうか…。そうしたことを共に考え直してみる1時間半でした。


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2015年12月 7日 (月)

=冬季休業のお知らせ=

 例年よりあたたかい日が続いておりましたが、12月に入り冬らしい寒さに近づいてきましたね。
 当センターは、以下の日程を冬季閉室期間とさせていただいております。 

 年始は、1/6(水)10:00より通常通り開室いたします。 
 どうぞ宜しくお願い致します。 

≪冬季閉室期間≫   

 12/25(金)~ 1/5(火)

 

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