大和田攝子教授が「被害者支援カウンセリング講習」に講師として参加しました
公益社団法人 ひょうご被害者支援センターが警察官を対象に毎年開催している「被害者支援カウンセリング講習」が2/24~26の3日間、兵庫県警察本部において実施され、講師として出席しました。ひょうご被害者支援センターは、電話相談や面接相談その他の活動を通して、犯罪等の被害者およびその家族が抱える精神的負担を軽減するための支援を行うことを目的とする団体です。
2日目の午後は、兵庫県内で勤務する警察官約50名が参加し、「被害者とどう接するか」というテーマで講義とロールプレイ(役割演技)を行いました。被害を受けた後、周囲の人からどのような扱いを受けるかによって、その後の回復過程は大きく左右されます。とりわけ、事件の直後から被害者と関わることの多い警察の役割は重要で、被害を受けた人への対応のあり方を学ぶことはとても大切です。
研修の前半は、被害者の心理や被害を受けた人と接する際に留意すべき点について講義を行いました。
また、後半はコミュニケーションの技法について学んだ後、3人グループに分かれてロールプレイを行いました。最終的には、警察官役の人が被害者役の人に対して事情聴取を行うという設定で、被害者の心情を汲み取りながら被害の状況についての情報を収集し、事実を明らかにすることを目的としたロールプレイに挑戦しました。
参加者からは、「実際にロールプレイを体験することにより、被害者の気持ちに十分配慮した対応を行うことの重要性とその難しさを実感できた」といった感想が寄せられ、有意義な時間を共有できた研修会でした。
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