日本心理臨床学会第35回秋季大会が横浜で開催されました。

　201６年9月４日～７日に、日本心理臨床学会第3５回秋季大会が、パシフィコ横浜で開かれました。日本心理臨床学会は、会員数26,000名あまりと、心理学関連では国内最大規模の学会です。期間中は多くのシンポジウムや発表がおこなわれ、一部は一般公開もされています。今回は、新たに国家資格として創設される「公認心理師」、復職や子育て支援などに関するシンポジウムが一般公開されました。

当センターの相談員も多くが発表や参加をしました。最新の知見に触れながら、また仲間との交流を通じてそれぞれの知識や技能を深める良い機会となりました。

2016年8月21日（日） 第2回神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会

 8/21（日），「神戸松蔭こころのケア・センター　ブラッシュアップ研修会」が行われました。

　今年度，講師としてお招きしたのは，神戸松蔭女子学院大学元教授であり，こころのケア・センターの元所長でもある，一丸藤太郎先生です。

　午前中は，「セラピストは何をするのか／しないのか／してはいけないのか－対人関係精神分析を中心として－」というタイトルのもと，一丸先生ご自身の心理療法の事例を聞かせていただき，それをもとにさまざまなディスカッションが行われました。心理臨床が盛んになった現在では，高名な心理臨床家の話を聞く機会は数多くあります。しかし，その臨床家が，面接で“実際に何をやっているのか”を直接聞くことができる機会は，ほとんどありません。このことは，今回の参加者にとって，非常に大きな刺激となりました。

　午後は，7期生の松岡恵里佳先生，および本学教員の榊原久直先生に呈示していただいた事例の検討が行われました。一丸先生のコメントはいずれも具体的であり，それぞれの発表者にとって貴重な示唆を与えるものとなっていたようでした。

　研修会終了後は，本学の待田昌二学長にもご参加いただき，神戸三宮東急REIホテルにて懇親会が行われました。久しぶりに会った同級生，先輩，後輩たちとの間で，活発な交流が行われていました。

　この研修会は，本学を修了して臨床心理士となった人たちを主な対象とした，卒後研修的な意味合いのある会です。今年度はその2回目にあたりますが，総参加者数71名と，非常に盛況なものとなりました。快く講師を引き受けてくださった一丸先生に感謝申し上げます。来年度以降も，こうした会を続けていければと考えています。