2019年9月1日(日)第5回神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会
9月1日(日)に、第5回「神戸松蔭こころのケア・センター ブラッシュアップ研修会」が、松蔭大学会館で行われました。
今年度、講師としてお招きしたのは、2007年から7年にわたり本学で教鞭をとられ、現在は、「京都心理臨床研究所」での臨床実践を中心に、大学非常勤講師や小学校のスクールカウンセラーなど様々な分野でご活躍されている寺井さち子先生です。
午前中は、「早期における親と子の関係性を考える―臨床心理士・公認心理師の視点から―」という演題のもと、母子関係理論や母子理論の発展について、Kleinをはじめとする心理学者の考えと併せて、お話していただきました。また、臨床心理士として長くご活躍されてきた先生から見た公認心理師の求められる能力や社会性についてもお話していただきました。講義の後半では、参加者からの質問にお答えいただき、寺井先生の臨床現場におけるお考えや経験をより深くお聞きすることができました。
午後は、8期生の西山京子先生、および13期生の児玉靜子先生に呈示していただいた事例の検討が行われました。寺井先生からの細やかで鋭いご指摘やアドバイスはそれぞれの発表者だけでなく、参加者にとっても貴重な助言となっていたようでした。どちらの発表の際も、質問や意見が多く挙げられ、活発な議論が交わされていました。
研修会終了後は、懇親会が行われました。修了生は久しぶりの再会を喜び、思い出話を楽しんでいる様子でした。また、現役大学院生にとっては、なかなか会うことのない先輩と繋がる貴重な機会となったようでした。
この研修会は、本学を修了して臨床心理士・公認心理師となった人たちの学びをブラッシュアップするという卒後研修的な意味合いのある会です。参加者からは、勉強になった、自身の専門性を見直すよい機会となった、などのお声をいただいております。そして、今回、快く講師を引き受けてくださった寺井先生に改めて感謝申し上げます。今後も、このような会を続けていくことができたらと、考えております。
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