第5回「東日本大震災お祈りと報告会」のご報告
3月11日の地震発生以来、毎月11日を覚えて月例開催されていた「東日本大震災~お祈りと報告会」が、
10月11日(火)から再開されました。秋の夕暮れ、17時15分に教職員・学生約50名がチャペルに集まり、
最初に嘆願と呼ばれるお祈りを捧げた後、一同で「暗闇ゆくときには(LET US LIGHT A CANDLE)」を歌い、
報告者のお話しに耳を傾けました。
今回の報告者は、中嶋香織さん(総合文芸学科4年生)。中嶋さんは「被災地で見たもの」と題して、
今夏、8月8日~11日に勝村ゼミ5名の1人として参加された宮城県石巻市渡波(わたのは)地区での
ボランティア体験を語って下さいました。ボランティア活動の拠点・渡波小学校(避難所)での
一人の女の子との出会いを通じて感じられた「苦しんでいるのは大人だけではない。
むしろ、苦しみを言葉にできない幼い子どもの心の傷の方が深刻なのではないか」という
~子どもの心の傷~という問いかけは、参加者一同にとって大切な祈りの糧になりました。
又、勝村教授から「避難所」が閉鎖され「待機所」へと移行されようとしている石巻市の現状の補足説明がなされました。
報告の後、「小名浜聖テモテボランティアセンター(聖公会京阪神3教区合同震災復興支援活動」に
現地調整者として派遣される原田佳城司祭に千羽鶴が手渡されました。
従来、大学では「ヒロシマ・ナガサキ」に平和の祈りを込めて千羽鶴をお贈りしていましたが、
今年はそれに「フクシマ」を加えることとなり、来週17日から、小名浜(福島県いわき市)に赴かれる同司祭に
神戸松蔭女子学院大学からの祈りを込めた千羽鶴を託すことができました。
礼拝後は、ボランティア・カフェ・グループ「リースヒェン」の学生による「津波から生還した希望の缶詰」の販売が行われ、
参加者の協力により予定数を完売することができました。
次回の、第6回は11月10日(木)に開催される予定です。
神戸の地から祈り続けることの意味を問い続けながら・・・。
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