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January 11, 2012

第8回・東日本大震災~お祈りと報告会「1.17から3.11へ」のご報告

 1月11日(水)12:40からのヌーンサービスの中で、20名の学生と教職員が集い、
「第8回・東日本大震災~お祈りと報告会」が開かれました。今回は5月連休後に被災地を訪問し、
今月、18日から1週間、小名浜を訪問予定の小南チャプレンが報告者となりました。
 この度は、まず1月17日を目前にして、チャペル壁面に阪神淡路大震災の報道写真を映しながら、
今一度、17年前の大震災を振り返りました。Shinsaioinori120107b_4 今、東日本大震災と言う戦後最大の災害に対して、
全国の人々がその犠牲者、被災者支援、被災地復興に心を向けているわけですが、阪神地域に住む者、
また本学院がそれらに心を寄せるのは、やはり1995年1月17日の阪神淡路大震災の悲劇と
重ね合わせるからではないでしょうか。
学生の皆さんで、その記憶があるのは、当時5~6歳で、現在、最終学年の方々に限られるかもしれません。
しかし直接には記憶がなくても、毎年1月17日に巡ってくる追悼行事、また語り部などの活動などで、
この震災のことは心にあることと思います。
 阪神淡路大震災の記憶、それは一つに6434人もの犠牲者、街や建物の破壊という悲劇の記憶です。
しかしそれと同時に、全国からの多大な支援や、ボランティア元年と言われた全国から駆けつけてくれた
多くのボランティアと、人々が示してくれた暖かさを思い出します。そしてこれらの記憶が、東日本大震災の犠牲者、
被災者に心を寄せさせ、その支援へと私たちを促すのではないでしょうか。即ち、「1.17から3.11へ」
という思いが背後にあるということです。
 阪神淡路大震災の悲しい記憶を遭えて蒸し返さなくてもという思いもあるかも知れません。
しかし忘れ去ることなく語り継ぐことこそが、その犠牲を空しくしない、生き方となるでしょう。
そしてその記憶を語り継ぎ、風化させないことによって、この度の東日本大震災の悲しみにも、
より深く寄り添うことが出来る筈なのです。

 私にとっての「1.17から3.11へ」について少し申しますと、私は当時、中央区旗塚通の
神戸聖ペテロ教会の牧師をしていました。幸い神戸聖ペテロ教会の被害は対したことなく、同教会の会館は
ボランティア宿泊所として提供されましたが、同教会を拠点として活動したボランティアグループの一つが
日本聖公会東北教区の方々でした。今回、私も何か出来ればと思い、昨年の5月連休明けに5日程、被災地に参りました。
とてもボランティア活動に参加したとは言えませんが、「気は心」と受けとめて頂ければ幸いと思っています。

 東日本大震災から1年目となる、次回3月10日(土)、第9回をもって「お祈りと報告会」は終わることになっています。

Shisaioinori120107a

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