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October 18, 2012

創立120周年記念公演「パウルス」の演奏会が行われました

10月12日(金)に、キリスト教主義の学校として120年の歴史を刻む本学院の記念事業として、鈴木雅明客員教授が主宰するバッハ・コレギウム・ジャパンによるメンデルスゾーン作曲オラトリオ「パウルス」の演奏会が神戸国際会館こくさいホールで行われ、本学院の教職員・学生・生徒、保護者、同窓会生や関係者のみならず、音楽ファンや一般市民ら約800名が集いました。
「パウルス」は、新約聖書の使徒言行録に記された使徒パウロの物語を中心に構成されています。イエスの弟子であったステファノの石打ちによる殉教からこのオラトリオは始まり、「目からうろこ」で知られるパウロの劇的な改心の後、洗礼を受けて、イエスこそ救い主であると宣べ伝えて終わる第1部に続き、第2部は足の不自由な男を癒す奇跡を起こしながらも迫害され、最後は殉教を覚悟して使徒たちと別れてエルサレムに向かうところでこの大作は終わります。
J.S.バッハの音楽を再発見したメンデルスゾーンへの鈴木氏の強い共感に支えられ、演奏される機会の少ないこの作品と宗教音楽作曲家としてのメンデルスゾーンを「再発見」する演奏会となりました。
星野宏美氏によるプログラム解説にありましたが「改宗や改名によってのみ人は生まれ変わらないこと、新しい人生を築くためには、自らの使命を自覚し、自ら道を切り開いていくしかない」その道を走りぬいたメンデルスゾーンと使徒パウロが重なりあっていくという感動的な印象を残しました。また、それは音楽を聞いた者ひとりひとりへの問いかけでもあったように思いました。Paulus1

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