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October 01, 2012

パウルス・プレ・レクチャーのご報告

 10月12日に神戸国際会館こくさいホールで行われる松蔭女子学院創立120周年記念公演「メンデルスゾーン:パウルス」のプレ・レクチャーがチャペルで行われました。
 手兵のバッハ・コレギウム・ジャパンを率いて、オリジナル楽器を使った演奏ではおそらく日本初演となる演奏会を間近に控えた指揮者で本学客員教授の鈴木雅明氏が、メンデルスゾーン研究の第一人者である星野宏美氏に質問する形式でレクチャーは行われました。
 生い立ちとメンデルゾーン受容史の問題、家系とユダヤ人の問題、など興味深い話題が次々と語られる対話の中に聴衆は、引き込まれていきました。
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 休憩を挟んで、後半はCDを聞きながら、個々の曲についての解説がなされ、編成や楽器、メトロノーム記号とコラール(讃美歌)のテンポの問題などが取り上げられました。
 メンデルスゾーンは自分がユダヤ人であることについては手紙では一切書き残していないが、ユダヤ人からキリスト教徒に改宗した聖パウロ(パウルス)に自分自身を重ね合わせていた面があるのではないか?という星野氏からの指摘を踏まえて、Img_4642
「そのことを全て音楽に託したのでしょう」と鈴木氏が応じ、Img_4641_2
星野氏が「それだけの理解を含めて演奏される今回のパウルスは本当に期待できますね」とレクチャーは締めくくられました。

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120周年記念公演「パウルス」の詳細はこちらhttp://www.shoin.ac.jp/event/2012/09/000378.html

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