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July 24, 2013

広島原爆被爆体験を聞く会を行いました

「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイによる福音書5章9節)

キリスト教センターでは、毎年7月初旬を「平和週間」と定め、チャペルで祈りを捧げ、平和の折鶴作りを学内に呼びかけて、千羽鶴を作り上げ、8月6日の広島原爆記念日に広島を訪問し、平和祈願ミサに参列し、千羽鶴を献納する活動を続けています。
今年は、学内の学生活動助成に応募し、「平和プロジェクト」として公募して参加者を募り、学生11名と教職員2名の参加者が与えられました。
その活動の中心となる広島旅行の事前研修の一環として「広島原爆被爆者の体験を聞く会」を実施しました。お話しくださったのは、宝塚市原爆被害者の会・会長の岡邊好子さんです。岡邊さんは広島女学院の生徒だった16歳の時に被爆されました。
このプロジェクトの参加者を中心に理事長、職員も参加し、全員で聖歌を歌い、祈りを捧げたのち、68年前、現実にあった出来事に耳を傾けました。
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「原爆の熱で焼けただれた父親の背中にウジがわいて、それを取っても薬がないので青草を貼り付けて手当するしかなかった。そんなことをした私はあなたたちより若かったのよ」と語りかけられ、生々しい証言に圧倒された学生もおりました。
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戦後も被爆者差別を受けて来られたことの痛みは、同じ女性である学生たちにも深く届いたように思われました。想像もつかないような御苦労をされながら生き抜いてこられた岡邊さんですが、明るくお元気で、逆に私たちが励まされてたくさんの元気をいただきました。「あなたたちはなにもかも恵まれて本当に幸せなのよ。感謝して、夢と目標をもって、しっかり勉強しなさい」と学生たちを叱咤激励なさいました。
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学生ひとりひとりの中に確かに刻まれたものは、「平和を実現する人」としての歩みの第一歩になったことでしょう。
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