広島平和旅行のご報告
~平和を実現する人々は幸いである~(マタイによる福音書 5章9節)
広島に原子爆弾が投下されて68年目の今年の夏、「平和プロジェクト~松蔭GP2013~ HIROSHIMA-FUKUSHIMA」の参加者(教職員:4名、チャプレン:3名、学生:11名)は、原爆犠牲者を追悼し、世界平和のために祈り、そして、原爆の悲惨さ、戦争の愚かさを「体感」するために、8月5日(月)~6日(火)に広島平和旅行を実施し「広島平和礼拝2013」(主催:日本聖公会神戸教区)に参加しました。
広島に到着した一行は、先ず、会場である日本聖公会・広島復活教会聖堂で「被爆証言と福島の現在」を聞き、
その後、分団討議に参加し、それぞれの意見を分かち合い、
本学の2名の学生は、グループの「平和の意見」を、分団を代表して発表しました。
その後、突然降り出した豪雨の中、一行はタクシーに分乗し、広島平和公園に移動。雨上がりを待って、平和公園内にある「原爆の子の像」前で黙祷を捧げ、
鐘を鳴らし、平和週間の間、神戸松蔭の学内の学生・教職員が心を込めて折って下さった千羽鶴を「平和の千羽鶴」として奉献することができました。
続く平和プロジェクトは「平和行進(聖公会・カトリック共催行事)」です。暑さの中、参加者は、神戸から用意して来た「平和のプラカード」を掲げ、平和の歌を歌いながら、警官に先導され広島中心部を練り歩き、カトリック世界平和記念聖堂まで行進しました。
世界中の人々が集まったカトリック世界平和記念聖堂での平和祈願ミサが終わった頃には、広島の夜はすっかり更けていました。
翌日、広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分。広島中に追悼の鐘が鳴り響く中、中村主教(神戸教区主教)の司式による「原爆犠牲者追悼聖餐式」が広島復活教会で捧げられ、参加学生も聖書朗読を担当しました。
説教壇に立たれた植松 誠主教(日本聖公会首座主教)は、
戦後アメリカでの御自身の経験に触れ「平和を口にするのは容易いこと。しかし、ゆるしたくてもゆるせない、愛したくても愛せない、という弱い自分の本当の姿を、涙の祈りで見つめる時、主の力は働く。平和を求めるということは、主の十字架の苦しみを共に背負うこと」と、~十字架の神学~の真実を会衆に向かって語りかけられました。
(植松主教の説教はこちらでお聞きいただけます。)
http://hpps.web9.jp/
礼拝後は、神戸松蔭GP参加者が中村主教を囲んで聖堂内で記念撮影。
その後、一行は原爆資料館を見学し、
原爆ドームと並んで、広島のもう一つの世界遺産である宮島を訪れ、
それぞれの想いを胸に神戸への帰途に着きました。
今後、参加者は「平和へのメッセージ集(報告書)」を作成し、学内で報告会を開催します。学内の皆様が御参加下さり、共に平和への祈りを分かち合えれば幸いです。
「先ず、知り合うこと、出会うこと。そうすれば、互いに愛しあうことができるようになるでしょう」
(広島復活教会の小林司祭が紹介されたマザーテレサの言葉)
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