鈴木優人オルガン・リサイタルのご案内
■概要
オルガン奉献30周年を記念し、若手を代表するオルガニストの一人、鈴木優人氏をお招きします。本学チャペルのオルガンは彼の原体験ともいえるものです。父である鈴木雅明氏が本学専任講師であった頃、幼い彼はこのチャペルでオルガンの手ほどきを受け、また父と同じように東京芸術大学作曲科から大学院のオルガン専攻に転科した際には、このオルガンで集中して練習して受験に臨んだのでした。今やオルガンのみならず、チェンバロ、フォルテピアノ、モダン・ピアノまであらゆる時代の広いレパートリーを弾きこなすマルチな鍵盤奏者・アーティストとして活躍中ですが、このチャペルでの本格的なオルガン・リサイタルは今回が初めてです。オランダのスウェーリンクからJ.S.バッハに至る北ドイツ・オルガン楽派の真髄を彼自身の即興演奏を交えながら演奏するという意欲的なプログラム。どうぞご期待ください。
■タイトル
第228回神戸松蔭チャペルコンサート
鈴木優人 オルガン・リサイタル ~北ドイツ・オルガン名曲集~
■日時:2013年10月26日(土)午後4時開演※
■場所:神戸松蔭女子学院大学チャペル(マルク・ガルニエ製作バロックオルガン)
■料金:一般自由席:¥5,000 学生券(当日限定20名、要学生証):\2,500
■曲目
N.ブルーンス:プレリュード ニ短調
G.ベーム:《天にまします我らの父よ》
J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ト長調BWV 541
D.ブクステフーデ:トッカータ ニ短調 BuxWV 155
《天にまします我らの父よ》BuxWV 207
《テ・デウム》BuxWV 218
プレリュード ハ長調 BuxWV 157
パッサカリア ニ短調 BuxWV 161
即興演奏
■演奏者からのメッセージ:
「個人的なことですが、10月26日夕、神戸松蔭女子学院大のガルニエオルガンとともに開くリサイタルは、私にとって並大抵の感動ではありません。フランスの片田舎に立っていても全く違和感を覚えないであろうこの美しい楽器は、実は私が小さい頃から肩でその振動を感じ、豊饒な音色を体いっぱいに吸い込んできた育ての親のような楽器だからです。今年でちょうど建造30年ですから、大きな兄弟のようなものなのかもしれません。最もオルガン音楽が栄えた300年前の北ドイツがひととき蘇るのを、このような歴史的な楽器が立っている土地にいらっしゃる方にこそ体験していただき、フォン・ド・ヴォーのように上質なプリンシパルの音色を深く味わっていただきたいと願って止みません。」 鈴木優人
■プロフィール
1981年オランダ・デンハーグ生まれ。麻布高校を経て、東京藝術大学作曲科を卒業。同大学院古楽科修了。ハーグ王立音楽院修士課程オルガン科を首席で修了。同音楽院即興演奏科を栄誉賞付きで日本人として初めて修了。アムステルダム音楽院チェンバロ科にも学ぶ。
作曲を永冨正之、尾高惇忠および青島広志の各氏に、指揮を北原幸男氏に、オルガンを鈴木雅明、ヨス・ファン・デル・コーイ、早島万紀子、内海恵子の各氏に、チェンバロをボブ・ファン・アスペレン氏に、ピアノ・フォルテピアノ及び歌曲伴奏法を、小林道夫、コンラート・リヒター、三善晃、木村徹、ヤコブ・シュテンプフリ、加藤智子、スタンリー・ホッホランド、砂原悟、ロジャー・ヴィニョールズの各氏に学ぶ。オランダ、フォールブルク在住。
◆お問い合わせ:神戸松蔭女子学院大学 キリスト教センター
℡078-882-6124 FAX078-882-6136
バッハ・コレギウム・ジャパン事務局
℡03-3226-5333
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