卒業生がヌーンサービスで講話してくださいました
6月13日(金)のヌーンサービスでは、本学国文学科の卒業生である河瀬はるさんがご自身の人生や体験を通してお話しくださいました。河瀬さんは先天性の視覚障害を抱えておられ、障害の程度は「準盲」という段階であり、殆ど見えないとのことです。
「最初、盲学校の小学部に通っていたが、普通教育を受けたくて、受け入れてくれる学校を探したが、なかなか見つからず、ようやく松蔭中学校で受験を認められ、入学できた。しかし喜びと希望に満ちて始めたはずの普通校での生活が、学習面、生活面ともについて行けず、泣いてばかりの毎日を送ることになった。そんなある日、参加した「お昼の礼拝」で、ヨハネによる福音書9章3節の御言葉『この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです』に出会い、それまでの私が自分の障害のことで、いつも神様に不平不満ばかり言っていた罪に気付いて、それを心からお詫びして、中学校3年生の10月にキリスト教に入信した。障害として辛く思っていたことが『わたしがあなたがたを選んだのである(ヨハネ15:16)』という選びのしるしとして受けとめられることにより、つぶやきは祈りに、悲しみは賛美に変えられ、嘆くだけの消極的な生き方から、何でも自分なりにいろいろ努力や工夫をして、いろいろな事に取り組むようになった。」とお話しくださいました。
大学在学中は聖歌隊に所属し、チャペルの奉仕活動にも熱心に取り組んでくださいました。卒業後、現在にいたるまで証券会社の正社員として働いておられます。「これからも主を証しし、賛美する日々を送りたいと願っている。」と締めくくられました。
河瀬はる氏の人生と実際の体験を通してのお話しは、聞いている学生たち一人一人の心にも深く届いたようでした。
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