広島平和礼拝報告(2)
10月27日(月)に続いて、10月29日(水)のヌーンサービスでは、「広島平和礼拝(主催:日本聖公会神戸教区)」に参加したチャペル奉仕学生(ボランティア・カフェ)の学生3名による報告会が行われました。
西尾はづきさん(都市生活3年生)は、広島平和公園や資料館は小学校の修学旅以来2回目ですが、当時はしっかり受けとめることが出来ず、今回は “戦争”と向き合ってみたいと思って参加したとのこと。8月6日の平和公園記念碑前に、小さな靴とともに置かれていた「裸足で歩きまわって痛い思いをしたことでしょう。これでもう痛い思いをしませんように」というメッセージ、また平和資料館の展示物などから戦争がいかに残酷なものかが伝わって来た。また体験された方のお話を聞けたことは貴重であり、私たち若い世代がしっかり伝えていかないといけないと強く感じ、今回の体験を身近な人からでも伝えていこうと思うと話されました。
北村 真実さん(心理学科3年生)は、今回の広島平和礼拝に参加したことで、戦争の悲惨さ、そして平和の大切さを改めて学ぶことができた。特に印象に残ったことは、一つには、平和講演会で戦争体験者の方のお話を聞いて戦争の悲惨さを知り、多くの人の犠牲があって、現在の平和で豊かな日本があることに感謝しなければいけないと改めて思ったこと。今一つは、平和講演会後のグループ・ディスカッションで、色々な世代の人たちの考えを聞き、自分だけでは気付けない発見があったこと。これからの日本を考えるためには、まず過去の戦争についてきちんと理解すべきであり、そのためにはこの機会だけで終わらせるのではなく、今後も戦争について自分から学ぶことが大切だと思ったと話されました。
山田 詩織さん(子ども発達学科1年生) は、小学校修学旅行で広島には来たことがあるが、今回8月6日という原子爆弾が落とされた特別な日に行くということは貴重な体験となった。多くの人々が広島を訪れていて、世界中の人々が原爆投下に注目している事を知った。グループごとの話し合いでは、他の人の意見を聞くことがいい刺激となった。千羽鶴を奉献に行き、数え切れないほどの折り鶴を見て、そこに込められた人々の思いを改めて感じた。二日目の原爆ドームと資料館見学は、小学生の時の恐ろしかった記憶が残っていて最初は嫌であったが、一つ一つ見ながら改めて戦争の悲惨さを痛感した。そして今の日本が平和だということも実感し、こうしたことを普段はなかなか考える機会がなく、今回参加できてとてもよかったと話されました。
この日の報告会にはボランティア・カフェ・グループのメンバーや、川崎理事長、郡司学長をはじめ多くの教職員の方々も参加してくださいました。
今回参加された学生たちにとって、自らが広島で得た体験とともに、こうしてその体験を人々に伝えて、分かち合って行く機会を持てたことは、とても大きな恵みであったと思います。共に平和について思いを深めること出来た報告会となりました。
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