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April 21, 2021

好奇心を持って見れば、楽しくなり、宝物の種になる。

チャプレンの瀬山です。

 新入生の皆さん、そして、進級した在校生の皆さん。ご入学、ご進級、おめでとうございます。

新しい学期を迎えました。新しい出会いが待っている、ワクワクした気持ちになります。しかし、授業はさらに専門的となっていきますので、憂鬱な気持ちの方もあるかもしれません。そんなあなたにイソップ童話をご紹介します。

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  イソップ童話「お百姓と息子たち」

あるお百姓が年を取ったので、死ぬ前に自分の子どもたちに、お百姓の仕事をしっかり覚えさせたいと思いましたが、息子たちはお百姓さんの仕事に興味がありません。そこでお百姓さんは、息子たちを呼んで、こう言いました。「お父さんは、もうじきこの世とおさらばするが、お前たちは、わしが畑に隠しておいた物を探してみるといい。きっと、いい物が見つかるから」

 息子たちはてっきり父親が宝物をどこかに隠したのだと思いましたから、父親が死ぬと畑をすみからすみまで深く掘り返しました。しかし、掘っても掘っても、宝物はさっぱり見つかりませんでした。でも、せっせと耕された畑からは、いつもの年よりもたくさんの収穫がありました。

  このお話しは、人間にとって努力することこそ宝物であると教えています。勉強はイヤだけれども、興味のあること、好きなことをたくさん知ることは楽しいことです。美味しい料理や素敵なファッションには目が引き付けられ、もっとよく知りたいと思います。そのような好奇心を持って学ぶとき、「勉強=キライ」から「知識=もっと知りたい」に変わります。そして、その積み重ねが将来の宝となり、豊かな実をつける種になるのです。ですから、「授業は勉強だからキライ」とは思わず、自分の興味あることに寄せて見てみると楽しい知識になります。楽しく学ぶ方法は、嫌な勉強とは思わず、好きなもの、楽しいものと関係づけるとよいでしょう。

 いろいろな人と出会い、様々な体験して楽しい大学生活を過ごしてください。神様のお守りをお祈りいたします。

チャプレン 瀬山会治(せやま えいじ)

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