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2015年6月22日 (月)

授業紹介 「児童期の臨床心理学」

「児童期の臨床心理学」は子どもの心の動きについて、知識として覚えるだけではなく、自分の心を使って考えるということを繰り返し行っていく授業です。

受講者からの感想シートの中で“発達障碍(がい)”についても疑問や質問が多くなされたこともあり、第7回と8回は「“発達障害”ってなんだろう」(“外”から見る自閉症(#7)、“内”から見る自閉症(#8))と名付けた回を行いました。

7回では発達障碍に関する基礎的な知識を学んだ後『うちの子~自閉症という障害を持って~』という番組の映像を見ました。本からの知識では感じとることのできない、実際の子どもや家族の人たちの日常と、その中での親の苦悩に触れ、金曜の朝1限から胸が締め付けられるような時間をみんなで過ごすこととなりました。

続く第8回では、“○○障碍”という言葉でひとまとめにするのではなく、“その人”の心について考える機会として『君が僕の息子について教えてくれたこと』という番組の映像を見ました。そこでは、自分の想いや体験を言葉にすることが出来るという珍しい特徴を持つ日本人の自閉症のある成人と、自身も自閉症のある子どもを持つ海外の作家との対談が映し出されていました。障碍のあるとされる子どもや大人はどのように感じ、何を想っているのでしょうか。「障碍のある子どものために、親である自分はどうしてあげたらいいのか」と尋ねられた時、彼はいったい何と答えたのでしょうか。人が人を想うことの難しさと大切さに少し触れられたような時間でした。

心理学科教員 榊原)

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