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2016年5月

2016年5月27日 (金)

活躍する卒業生:心理カウンセラーのお仕事

大学、大学院の卒業生(2009年度大学院修了)で、現在、小学校、中学校、大学で心理カウンセラーとして勤務されている、臨床心理士の片川果さんにお話をうかがいました。

 

Q.心理カウンセラーになろうと思われたのはいつ頃ですか。

高校生のときです。友人から聞いてスクールカウンセラーの存在を初めて知りました。学校を休みがちな友人に、自分はどこまで踏み込んでいいのか分からなかったけれど、スクールカウンセラーの先生に相談していたと聞いて、友人にはできない支援ができる仕事なのだと思いました。進路を決めるときには、精神保健福祉士など、他の資格についても調べてみましたが、やはりスクールカウンセラーとして学校で仕事がしたいと思い、心理学科への進学を決めました。

 

Q.高校生の時に目指した夢が実現しているなんてすてきです。迷うことはありませんでしたか。

A.ありました。特に周囲の友人が就職活動をし始めた時期には、“本当に心理カウンセラーになれるのだろうか”“職業としてやっていけるのか”などいろいろ悩みました。しかし、4年間大学で勉強してきたことを活かしたいという気持ちや、やはり高校生の時からの夢を諦めたくないという思いが強かったので、最終的には大学院に進学し、臨床心理士の資格を取得して心理カウンセラーのお仕事をするようになりました。


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Q.
具体的にはどのようなお仕事をされているのですか。

A.小学校2校と中学校1校にスクールカウンセラーとして、また、本学学生相談室の相談員としても勤務しています。スクールカウンセラーは各校週1日、学生相談室は週3日の勤務です。

小学校では低学年の児童にも分かりやすいよう「お悩み相談の先生」と呼んでもらっています。小学校高学年くらいになると、自主的に相談にやってくる子どもさんも増えてきます。友人関係や部活のことなど、悩みの内容はさまざまです。学校では、相談室で話を聞くだけでなく、担任の先生から普段の様子をうかがったり、クラスでの様子を見に行くなどして情報を収集し、適切な支援ができるよう努めています。

 

Q.仕事をしていて良かったなというエピソードがあれば教えてください。

小学1年生の時から会っていた女の子がいたのですが、4年生の時「片川先生に優しく話を聞いてもらえたから、将来は先生みたいなカウンセラーになりたい」と話してくれたときには、「話を聞いてもらえた」という体験を彼女ができていたのだと実感できてじーんとしました。また、元気のない様子で相談室に来談していた子どもさんがお友だちと元気に過ごしている様子を見ると、良かったなと思います。

 

Q.最後に、高校生のみなさんにメッセージをお願いします。

A.進路選択に迷っている方は、しっかり迷ってください。迷うことは当たり前のことですし、この先もずっと続くものだと思います。私自身毎日迷いながらお仕事をしていますが、そんななかでちょっとした嬉しいことがあると“やってて良かった”と思えたり、そういったことを積み重ねていくものなのかなと思っています。決めたことをやり通すのも大切ですが、迷うことも同じくらい大切です、しっかり迷ってください。

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2016年5月20日 (金)

2016年度学科ピア活動がはじまりました!

昨年度は松蔭GPとして活動していた学科ピアが、活動が認められ今年度からは学科の活動となりました!
この活動は、学内での学生の活動を活性化し、学生間の縦・横の繋がりを形成することを目的としています。

512日(木)には図書館のラーニングコモンズ(てらす2)で、今年度のメンバーの顔合わせと班分けを行いました。初年度同様、沢山の希望者が集まってくれました。
どんなことをするのかな、違う学年の人や、知らない人もいるな・・・と不安と期待が入り混じった状態ですが、まずは手始めにオープンキャンパスの準備のお手伝いを通して交流を深めていこうと思っています。同時に、今年度の班毎の活動内容を話し合う予定です。活動内容は本当に自由なようなので、何を考えていいのかもわからない状態ですが、昨年度のピアメンバーの活動を参考にしながらじっくり考えてみようと思います。
昨年度のピアたちは、ゼミ配属前の二年生のためにゼミ紹介の交流会や心理にまつわる映画や作品を調べて発表したり、バレーボール大会をしたり、多岐にわたる活動をしてくれたようです。
そんなこと私にできるかな・・・。少し不安でもありますが、せっかく参加したのだから、がんばって楽しいものにしたいと思います。
とにかく、まずはオープンキャンパスの展示物作成を班メンバ-とがんばります♪

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2016年5月18日 (水)

スポーツに打ち込む松蔭生!

ゴールデンウィークは部活動を頑張る学生にとっては勝負の時期の1つです。

今日はそんな戦う松蔭生たちの姿を少しだけ紹介させていただきます。

429日(金・祝)~58日(日)『春季関西学生卓球リーグ戦』にて、神戸松蔭のチームが61敗で2位を受賞しました♪

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心理学科からも、4年生の松田みのりさん、3年生の竹内萌夏さん、2年生の谷本史奈さんが活躍していたそうです。今後も様々な大会があり、7月には『全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)』もあるそうで、今後も彼女たちの頑張りに注目です♪

また、大学のホームページのトップ記事にある「ニュース&トピックス」には、ソフトテニス部の活躍も取り上げられていますので、少しだけ紹介させていただきます。
416日と17日に開催された「関西学生ソフトテニスシングルス選手権大会」に、4年生の濱谷杏奈さんが優勝しました!
さらに「関西学生春季リーグ戦」において、本学ソフトテニス部が全勝で優勝したそうです‼
また直近の試合では、514,15日に開催された全日本シングルスソフトテニス選手権大会において、3年生の志牟田智美さんが3位入賞を果たし、大学生の中ではトップの順位となりました!


写真も掲載されていますので、是非ともそちらの記事もチェックしてみてください。

ニュース&トピックス [ソフトテニス部]
 関西学生選手権大会にて優勝! (4/22掲載)
 関西学生リーグ戦で優勝! (5/6掲載)
 全日本選手権で第3位に! (5/17掲載)

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2016年5月16日 (月)

日本発達心理学会に久津木先生と榊原先生が参加されました

ゴールデンウィークの前半に北海道大学で開催された日本発達心理学会に心理学科の久津木先生と榊原先生が参加されました。

久津木先生は『心の理論と関連する言語や表象の柔軟性について』という発表をされ、幼児にみられる認知的柔軟性と他者の心の理解との関連について検証した結果を報告されました。
榊原先生は『アタッチメント理論に基づく子育て支援 ~「安心感の輪」子育てプログラムを用いた実践を通して~』というシンポジウムを企画されて、「自閉症スペクトラム児を持つ養育者への関係性支援:関係障碍とメンタライゼーションの視点から」という演題で発表をされました。

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ここで先生方が学会出張で仕入れてきた豆知識を一つ。
北海道大学の札幌キャンパスは日本最大規模のキャンパスで、研究用の施設や森林も含めると、日本の国土の570分の1の広さを占めているといわれています。天気はあいにくの雨と雪で、4月末なのに最高気温も6度と非常に寒かったそうですが、北国のキャンパスは本州とはまた違った美しさだったそうです。

学会には会員ではない人も当日参加できるシンポジウムもたくさん用意されていますので、学生の皆さんも関心のある学会には一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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2016年5月 2日 (月)

活躍する卒業生:ウェディングプランナーのお仕事

先日の「心理の仕事」の授業でもお越しいただいた、華やかなウェディング業界でプランナーとしてホテル日航大阪で勤務されている、卒業生の市川尚子さんにお話を伺いました。
市川さんは、神戸松蔭の中学・高校・大学で過ごし、心理学科の一期生です。

.ウェディングプランナーを目指すきっかけは何だったのでしょうか?

A.大学時代に4年間ホテルで配膳のアルバイトをしていました。はじめは時給が良いという不純(笑)な理由でやっていたのですが、人と接することが楽しかったのと、ホテルでしたから素敵な結婚式の様子を多くみる機会がある、ウェディングに関わる仕事をやりたいと思うようになりました。

.具体的にはどんなお仕事ですか?

A.結婚式の主役、新郎新婦の最高の一日になるようにトータルコーディネートするお仕事です。新郎新婦だけではなく、お祝いに集まった参列者のお客様にも満足していただくための様々な準備をします。ドラマなどから華やかなイメージが強いですが、実は地味な縁の下の力持ち的なお仕事です。
職場によって違いますが、ホテルでのウェディングプランナーの場合、営業からウェディングの企画までを主に担当します。営業というのは、まずは第一段階としてお客様に当ホテルに足を運んでいただき、挙式場所の検討対象に選んでいただけるように試食会を実施したり、会場の魅力的な写真をHPや雑誌等に掲載するといったことがあります。実際に挙式が決まったら、新郎新婦さんと何回もどのような式にするのかについて打合せをしていきます。どのようなお料理がいいのか、テーブルの装飾はどうするのか、どのような演出がお好みなのか・・・等、お話を重ねながら、お二人が望むかたちの結婚式を挙げるにはどうすればいいかを考え、プランをご提案します。
新郎新婦様たちだけでなくゲストのみなさんも喜んでいただけるようなものをプランナー目線からご提案するようにも心がけています。そして式の詳細が決まったら、物品の手配等の事務作業も自分たちで行います。実は、挙式をする週末以外は、ほとんどがこういった事務作業なんですよ。

.いろんなことをなさるんですね。大学で学んだ心理学は役に立っていますか?

. お客様相手のお仕事ですので、いろんな場面で役立っていると思います。例えば、営業なんかはそうですよね。値段はもちろん重要な要素ですが、お客様の多くは、私たちの第一印象と親近感がもてるかで式場を決定していらっしゃるのかなと思うんです。ですので、私たちのホテルでは、「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と挨拶し、お式の相談や打合せでは、基本的に苗字ではなく下のお名前で○○さまと呼ばせていただいています。長い間、プランを話し合うことになるので、親近感をもってもらい、ちゃんと話し合えることがとても大切だと思っていますので、心理学的な対人スキルはとても役にたっています。

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.喜ばしいイベントの話し合いですから、いつも話が弾んで楽しそうですが実際はどうですか?

.実は、そうでないときもあるんです。お式の打合せを重ねていくなかで、新郎様のほうがあまり熱心でないと新婦様が感じることがあり、結婚後のことや二人のことで悩まれたり不安になってしまうことがあります。いわゆるマリッジブルーです。そのようなときは、どちらかに肩入れをするのではなく、それぞれのお話をじっくり聞いて、ケアして、お二人が望む式は何なのかを話し合っていく作業を行います。

.本当にある意味、カウンセリングをされているわけですね。大変そうです。

.そうやって、何度もお話を重ねて結婚式を一緒に作り上げていくので、式当日は親御さんの気持ちになっています。忙しい時期には月10組は担当させていただくのですが、それでも、毎回、“うるっ”ときてしまいます。そして、「お蔭でとても良い一日になった」と言われると本当に嬉しくて、このお仕事が辞められません。


.仕事の達成感も感動も、相手に心を寄り添えたからあるものですね。最後になりましたが、在学生に何かアドバイスはありますか?

.心理学はいろんな場面で役立っているなと感じています。いろんな心理学があるので、改めて学び直したいくらいです。学生の時間はあっという間です、でも、まだまだ時間はあると思うので、是非、いろんな心理学を大学にいる間に学んで欲しいなと思います。Wp_4

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