大学院生の「子どもの心理検査勉強会」
大学院
心理学専攻1年の三木・山下・吉川・米田です。
夏休み期間中である8月30日(水)、31日(木)、9月6日(水)の3日間、大学院生に向けて、「子どもの心理検査勉強会」が開催されました。
院生の、「子どもの心理検査を学びたい」という気持ちに応えて、榊原先生が快く引き受けてくださいました。
参加者を募集したところ、13名もの院生たちが参加を希望してくれました。
全日程とも3時間という長時間でしたが、参加者は熱心に先生の話に聞き入っていました。
今回は、『新版K式発達検査2001』と、『WISC‐Ⅳ』の2つの心理検査について教えていただきました。全日程とも、まずは、検査についてレジュメを見ながら講義を受け、その後、検査キットを用い、その場で実演しているところを見て、学びを深めました。
☆1日目・2日目(8/30,31) 『新版K式発達検査2001』
『新版K式発達検査2001』は、京都市児童院(現京都市児童福祉センター)で開発された発達検査です。適用年齢は0歳~成人までであり、①姿勢‐運動、②認知‐適応、③言語‐社会、の3つの領域から子どもの発達の進み具合や個人内のバランスを捉えます。
一つひとつの検査項目について丁寧に説明していただき、「こういう反応をする子は、こういう困難さを抱えているかもしれない」ということを教えていただきました。
☆3日目(9/6) 『WISC‐Ⅳ』
『WISC‐Ⅳ』は、ウェクスラーによって作成されたウェクスラー式知能検査のうち、児童用の第4版です。適用年齢は5~16歳までであり、①言語理解、②知覚推理、③処理速度、④ワーキングメモリーの4つの指標が用いられています。全体的な知能水準や個人内のバランスを捉え、知的構造を明らかにします。
検査者はどのような点に気を付けて検査を行えばよいかや、検査時に子どもがどのような様子で回答しているかにも注意しなければならないということを教えていただきました。
参加者の皆さんが熱心に学び、質問も飛び交い、非常に熱い勉強会になったように思います。
心理検査は、クライエントの困りごとをよく理解し、どのような支援ができるかを考えるために行う心理査定の1つです。心理検査を行うことは、臨床心理士の専門業務に含まれています。
今回の学びを通して、またさらに、検査者として訓練を重ねることで、私たち院生が臨床心理士になった時、より役立てる場が広がるのではないかと思います。
これからも、院生活の中で、色々なことをしっかりと学び、できることを増やしていきたいと思います。
最後になりましたが、夏休み期間中にもかかわらず、勉強会を開いてくださり、榊原先生、本当にありがとうございました。
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