2018年度修士論文中間報告会
8月2日(木)の10時から、2時間にわたって大学院心理学専攻の修士論文中間報告会が行われました。
今年度の中間報告会では、修士2年の12名がそれぞれの研究テーマについて、学術大会のポスター発表と同様の形式での発表を行いました。
【2018年度修士論文中間報告会 研究テーマ】
学校適応の多様性に関する研究 : 個人と集団の相互作用に着目して
性的マイノリティに対する寛容度 : コンテイナー・コンテインドモデルに基づく実証的研究
リ・メンバリングによるソーシャル・サポート知覚の強化に関する研究
就寝前のイメージによる効果に関する研究 : 幸福感への影響を中心として
なぜいじめは相談しにくいのか : 連結理論に基づく研究
女子青年が捉える両親の夫婦葛藤と不安に関する研究 : 自己分化の観点から
自閉症の早期発見を目的とした運動・姿勢・聴覚によるスクリーニングの可能性に関する研究
直接的コンプリメントと間接的コンプリメントの効果の違いに関する実験的研究
統合失調症の親をもつ子どもへの支援 : 自尊感情の視点から
青年期前期子どもたちが悩みを乗り越える過程の一考察 : アタッチメント・スタイルの視点から
保育現場においての臨床心理的視点の有用性に関する研究 : 保育士と心理相談員の協働がもたらす「人間関係」保育者効力感の変容について(研究I)
青年期の自我同一性の獲得に恋愛と親子関係が及ぼす影響
精神分析的心理療法や家族療法・ブリーフセラピーといった心理療法の理論や実践に関する研究のみならず、発達障害や統合失調症などの疾患をテーマとした研究や近年社会的にも関心が高まってきている性的マイノリティに関する研究など、興味深い研究が並びました。
各発表者によるプレゼンテーションのあとは、学長や教員、研修生(本学大学院の修了生)や修士1年の学生を交えた活発な質疑応答が行われました。
複数の教員や学生との間で様々なディスカッションが行われたことで、それぞれの研究はさらにブラッシュアップされ、より精度の高い有益な研究へと発展させるためのヒントが得られたことと思います。
5ヶ月後には、これらの研究が修士論文としてまとめ上げられ、発表されます。果たしてどのような知見が得られるのか、とても楽しみです。
発表者の方々、準備・進行にご協力いただいた方々、そしてお集まりいただいたすべての方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました!
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