卒業に寄せて
大学卒業の皆様、ご卒業おめでとうございます。
大学院修了の皆様、修士課程修了おめでとうございます。
2019年度学位記授与式は中止となりました。卒業生・修了生の晴れの姿を見ることができないことに想像以上の寂しさを感じます。
何かを決める時、とくに思いもよらない事態が起きた時、様々な考えや意見がある中で何かを決断することは非常に難しく大変なことです。
世の中には絶対的な正解が無いことがほとんどです。その中で、よりよい判断をするために必要なこと、判断の拠り所は、知識と、経験と、「何が大切か」という想いではないかと思います。
今回の大学の判断は、何よりもまず「皆さんの安全のために何ができるか」ということを第一に考えてのことであると思います。
皆さんも、これから職場で、大学院や専門学校で、あるいは日々の生活の中で、自身の決断が必要な場面や、上司や仲間により何らかの決断がなされる場面に幾度も遭遇することでしょう。
所属するコミュニティで何らかの決断がなされたとき、その決定の中で自分に何ができるか考え行動に移す、何をするべきではないのかを考え行動を控える。そのようにして、その決定を支える人になってほしいと思います。一人ひとりのその姿勢が、互いに支えあうことにつながっていくのではないでしょうか。
今後、予防法、治療法が確立されていき、今より安心して過ごせる毎日が来た時に、ぜひ私たちを訪ねていただき、4月以降の新しい生活について教えてください。楽しみにしています。
皆さん一人ひとりが自分らしい輝きを放つことができる温かく優しい未来でありますように。
また、お会いしましょう。
心理学科教職員一同
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