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2020年3月

2020年3月20日 (金)

卒業に寄せて

大学卒業の皆様、ご卒業おめでとうございます。
大学院修了の皆様、修士課程修了おめでとうございます。

2019年度学位記授与式は中止となりました。卒業生・修了生の晴れの姿を見ることができないことに想像以上の寂しさを感じます。

何かを決める時、とくに思いもよらない事態が起きた時、様々な考えや意見がある中で何かを決断することは非常に難しく大変なことです。
世の中には絶対的な正解が無いことがほとんどです。その中で、よりよい判断をするために必要なこと、判断の拠り所は、知識と、経験と、「何が大切か」という想いではないかと思います。
今回の大学の判断は、何よりもまず「皆さんの安全のために何ができるか」ということを第一に考えてのことであると思います。

皆さんも、これから職場で、大学院や専門学校で、あるいは日々の生活の中で、自身の決断が必要な場面や、上司や仲間により何らかの決断がなされる場面に幾度も遭遇することでしょう。
所属するコミュニティで何らかの決断がなされたとき、その決定の中で自分に何ができるか考え行動に移す、何をするべきではないのかを考え行動を控える。そのようにして、その決定を支える人になってほしいと思います。一人ひとりのその姿勢が、互いに支えあうことにつながっていくのではないでしょうか。

今後、予防法、治療法が確立されていき、今より安心して過ごせる毎日が来た時に、ぜひ私たちを訪ねていただき、4月以降の新しい生活について教えてください。楽しみにしています。
皆さん一人ひとりが自分らしい輝きを放つことができる温かく優しい未来でありますように。

また、お会いしましょう。

心理学科教職員一同

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2020年3月14日 (土)

2019年度修士論文公聴会

2020年228日(金)の午前中に、大学院心理学専攻修士論文公聴会を行いました。
例年は、すべての教職員、3,4年生の心理学科生、大学院入学予定者、修了生(研修生、研修員)にお知らせし広くご参加をいただいておりますが、新型コロナウィルス対策の必要性から、規模を縮小し、人数を限定して見学者を受け入れるかたちで行いました。プログラムについても、ポスターセッションを取りやめ、口頭発表と質疑応答のみに変更しました。
8名の大学院生が懸命に取り組んできた研究の成果を発表し、主査・副査の先生方からの質問に答えました。
見学者の方には、人数制限や質問の機会がなかったために物足りない思いをされた方もいたかと思います。何より、直前までポスター作成を含め準備を進めていた発表者の8名にとって、研究の成果を広く参加者と共有する機会をもてなかったことは残念だったと思います。それでも、皆2年間の研究成果を伝えるため精一杯プレゼンをし、一所懸命質問に答えていました。
学生生活を終えようとしている、そして、研究者、臨床家として一歩を踏み出した2年生のみなさん、お疲れさまでした!これからもがんばろう!!
進行の補助をしてくれた1年生のみなさん、出席してくださったみなさん、ありがとうございました。

修士論文の題目は下記の通りです。
・養育者の相互主体性と内省機能が幼児期の子どもの自尊感情に及ぼす影響について
・過敏性腸症候群の症状への対処行動と心理社会的要因の関連性について -頭痛・咳・発熱との比較検討-
・社交不安という関係 -コンテイナー/コンテインドモデルに基づく実証的研究-
・被虐待的養育環境がその後のトラウマ認知に及ぼす影響 -自己効力感の視点から-
・子どもが認知する養育者の関わりが中学生の自他理解にもたらす影響 -メンタライジングとアサーションの発達の観点から-
・特別支援学校の教員とスクールカウンセラーの協働に関する考察 -通常学校教員との比較から-
・問題の「外在化」が新入社員のメンタルヘルスに及ぼす影響について
・手紙による自己への意味づけの変化のプロセス -信頼する友人の手紙から-

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