2021年 神戸松蔭オープンキャンパス通信 ☆第4号☆
心理学科2年の横畠です。
8月22日のオープンキャンパスについて、ご報告します。
心理学科のブースは本日もたくさんの高校生とその保護者の方が来てくださいました。特に、ある音を聞くと聞く人によって2つの全く別の言葉に聞こえるという現象を体験する実験に多くの方が参加されました。この日はどちらの言葉に聞こえるかが接戦となり、自分とは違う聞こえ方をしている人たちに驚かれ、とても楽しんでいただけたようでした。
今回の模擬授業は榊原先生による「『抱っこ』と心理学 」というものでした。
日本では児童虐待についての対応件数が年々増加の一途をたどっています。また、そういった事件に対してネットやSNS上では様々なバッシングの声が飛び交いますが、同時に、我が子であったとしても否定的な感情を抱いてしまうという正直な声もまた書き込まれることがあります。虐待を行うということは許される行為ではありませんが、虐待をしてしまう親の抱える苦悩やその背景にある様々な要因について、そして虐待の連鎖を止めるための支援と可能性について、ある絵本を通して学ぶ内容でした。日常にある身近な問題だからこそ、他人ごとではないと感じる時間でした。
また、ブースでは心理学科の学びを紹介しています。「心理学の豆知識」というコーナーでは今回の模擬授業の内容に関わるキーワードとして「赤ちゃん部屋のおばけと天使」という言葉が紹介されています。様々な傷つきを抱えて育った子どもが大人になった時に、我が子とのやりとりの中で、自分自身が子どもの時に受けたこころの傷がうずき育児が困難になる現象を「おばけ」が現れたと例えることがあります。その反対に、そうしたつらい記憶や経験だけでなく、これまでの人生の中でわずかにでも経験されたポジティブな対人的経験もまたおばけと同様に受け継がれ、それが親子を守る「天使」として肯定的な感情の共有を後押ししてくれると言われています。
このコーナーではこのように、身近に潜んでいる心理学について学ぶことができますので、ぜひ体験してみてください。
心理学に関わる現象を私たちは皆、気づかぬうちに身近なところで普段から体験しています。自分自身のこころの動きを理解し学ぶことで、他者とのコミュニケーションにも影響します。少しでも、その心理学と触れ合ってみることで何かが変わるかもしれません。
興味のある方は、ぜひ松蔭に来て、一緒に心理学を学びましょう!
次回のオープンキャンパスは9月5日です!みなさまのご参加をお待ちしております!!
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