« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月

2022年3月31日 (木)

2021年度学位記授与式

2022321日(月)、本学の学位記授与式が行われました。心理学科からは70名の卒業生が心理学士の学位を授与され、社会へ、また新たなる学びの場へと巣立っていきました。大学院文学研究科心理学専攻からは8名の修了生が心理援助の専門家への道を歩み始めます。

感染拡大予防のために体育館での礼拝形式の式典は2部制で厳かに行われ、心理学科の卒業生は第1部に出席しました。終了後は大教室に移動して指導教員から一人一人に学位記が手渡され、すべての教員から温かいお祝いの言葉が贈られました。

1_20220330141301

心理学科の学びには3つの体系化されたプログラムがあります。
https://www.shoin.ac.jp/academics/course/human/p/curriculum.html
自分で学びたいプログラムを主体的に選び、決められた科目がすべて履修できるとプログラム認定されます。2020年度から始まった制度で、今回初めて延べ28名の卒業生に認定証が授与されました。

また、この時間には在学中のさまざま頑張りに対する表彰も行われました。最も成績優秀だった人に与えられる学長賞や多くの資格を取得した人に与えられる資格賞、学内外での活発な活動に与えられる課外活動賞、それに優秀な卒論発表をした人に与えられる卒論発表賞などです。

教室ではお互いの頑張りに惜しみない拍手が送られました。

2_20220330141301  

この2年間は、コロナ禍においてさまざまな不自由な状況であるにも関わらず、卒業に必要な単位を取得し、最終的には卒業論文をまとめることができたのは皆さんの創意工夫と努力の賜物に他なりません。

進学以外の方はキャンパスでの学びはこれでおしまいかもしれませんが、学びは一生続くものです。「心」への関心と配慮を大切にしながらそれぞれの道で活躍していただくこと、そして平和な世の中を築いていっていただくことを切に願っております。

大学院で修士課程を修了された8名の皆さんも、学位記授与式の後、教室に移動し、土肥研究科長から修士号の学位記が手渡されました。

3_20220330141301  

学部生と同じようにコロナ禍の影響を受け、実習や授業の形式が何度か変わることになり、落ち着かない日々だったと思います。しかし、多忙な実習と並行して進めてきた研究を修士論文の形にまとめた労力は大変なものだったと思います。

修了の喜びを噛み締める間もなく、公認心理師の国家試験と臨床心理士試験という2つの試験の準備に取り掛からなければならないのですが、同じ想いで乗り切ってきた仲間たちと共にもうひと頑張り乗り切っていただきたいと期待するところです。

心理学科卒業の皆さん、大学院終了の皆さん、おめでとうございます!

|

2021年度心理学科プログラム認定

心理学科では、卒業後の進路希望や各自の目標に応じて計画的・効果的に学習を進め、より高度な能力を着実に身につけてもらうことを目的とするプログラム認定制度(ビジネス、コミュニケーション、公認心理師・臨床心理士、オリジナル)を設けています。

3年次より各自1つ以上のプログラムを選択し、卒業時に認定証を授与します。本プログラムは2020年度に開始されましたので、今回が初めての認定になります。19名の学生が、プログラム認定を受け、学位記とともに認定証を授与されました(複数のプログラム認定を受けた者を含む)。

「ビジネス心理プログラム」は、心理学の基礎的知識を修得し、あらゆる職業に活かせる情報処理能力を高め、情報活用力を磨くことを目的とするプログラムです。指定された39科目のうち、プログラム内必修科目6科目を含む28科目以上を修得することにより認定を得ることができます。

2021年度の「ビジネス心理プログラム」認定者は、15名でした。

「コミュニケーション心理プログラム」は、心理学の基礎的知識を修得し、コミュニケーション力を高め、チームで協働できる力を磨くことを目的とするプログラムです。指定された43科目のうち、プログラム内必修科目6科目を含む28科目以上を修得することにより認定を得ることができます。

2021年度の「コミュニケーション心理プログラム」認定者は、9名でした。

「公認心理師・臨床心理士プログラム」は、心理学の基礎的知識を修得し、演習授業や学外実習などを通じて心理専門職になるための基礎を学ぶことを目的とするプログラムです。指定された51科目のうち、プログラム内必修科目42科目を修得することにより認定を得ることができます。

2021年度の「コミュニケーション心理プログラム」認定者は、4名でした。

なお、今年度は、オリジナルプログラム認定者はいませんでした。

見事認定を受けられた皆さん、おめでとうございます!!

1_20220330143701 2_20220330143701

|

2022年3月 2日 (水)

2021年度修士論文公聴会

224日(木)の9時半から12時に、大学院心理学専攻修士論文公聴会を行いました。8名の修士2年生が、2年間をかけて取り組んできた研究の成果を発表しました。専攻代表から、コロナ禍の中での院生生活の中でまとめ上げた成果を精一杯披露できるようにとの励ましの言葉をいただき、公聴会はスタートしました。
今年度も感染症の動向を鑑み、ZOOMによる遠隔形式に変更しての開催となりましたが、遠隔となった分、学部生や大学院進学予定者をはじめ、多くの方に参加していただけました。

Photo_20220302114701

まず、各自8分間で、それぞれの研究内容についてプレゼンテーションを行い、その後7分間の質疑応答を行いました。限られた時間と紙面の中で、研究のどこに焦点を当てて説明を行うのか、様々な制約の中での研究活動において自身の研究の課題や発展性をどう自覚するのか…、発表者たちは様々なことを苦悩しながらも準備して発表を行い、質問にも懸命に応えようとしていました。

最後に、研究科長から、研究成果全体への講評がなされ、これから先の臨床生活の中を通して研究を通して得た学びや課題点を意識し続けていくようにとの激励をいただきました。同時に、参加している修士1年生や、進学予定者、学部生たちにも、発表や質疑応答の内容を今後の自身の研究活動や研究計画の立案の参考にするようとの助言をいただき、今年度の公聴会を終えました。
学生生活を終えようとしている、そして、研究者、臨床家として一歩を踏み出した発表者のみなさん、お疲れさまでした!
また、公聴会の進行をしてくれた修士1年生のみなさん、出席してくださったみなさん、ありがとうございました。

修士論文の題目は下記の通りです。
・カウンセリングの基礎トレーニングはコミュニケーションのあり方にどのような影響を与えるのか―表情の認知,対人感受性,感情表出の制御の観点からの検討―
・勤労者における代表的な休暇中の過ごし方と抑うつ傾向および心理的ストレスとの関連性適切な援助要請行動に影響する要因について-関係性による自己開示の深さの観点から-
・女子学生における学校適応感と学校生活に関する意欲が学校嫌悪感情に与える影響について
・外国ルーツの母親が抱く子育て観と育児不安-コリア系ルーツの母親が抱く文化的アイデンティティとの関連から-
・自殺予防教育における情報提供源の属性と援助要請行動との関連
・女子大学生の過剰適応と母娘関係の関連性の検討-過保護的養育態度と親密性の側面から-
・心理教育はうつ病の認識にどのような影響を与えるのか-罹患歴、関心、情報収集の仕方の観点からの検討-

|

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »