2021年8月21日 (土)

この状況だからこそ信頼できる情報を

 新型コロナウイルスの新規陽性者数が増加し続けていることから、本学の位置する兵庫県が820日に緊急事態宣言の実施区域となりました。大学生を含む若い世代の感染者の割合が増加しています。これまで続けてきた感染防止行動の徹底はもちろんですが、学生の皆さんにワクチン接種への積極的な参加をお願いします。

 神戸松蔭女子学院大学では多くの学生が、神戸大学の協力を得て職域接種を受けています。また、地方自治体などでワクチン接種を受けた学生もいます。とはいえ、未接種の学生も少なからずいるようです。ワクチン接種を避けるべき既往歴を持つ人や、職域接種の日程がうまく合わず地方自治体による接種の予約も取れなかった人はもちん仕方ないのですが、ワクチン接種に対する根拠のない思い込みや不安によって避けている人がいるのは気になります。

 言うまでもないことですが、人類の歴史は感染症との戦いの歴史でした。今の若い人たちは感染症によって死ぬということを身近に感じることなく成長してきたと思います。しかし、こういう時代になったのは日本など医療体制の整備された国であっても、ここ数十年の事に過ぎません。感染症が大きな脅威で無くなった理由の一つが、様々な感染症に対するワクチン接種の普及であることは明らかです。例えば、長い間人類に脅威を与えていたウイルス疾患である天然痘は、ワクチン接種により世界的に根絶されました。

 新型コロナウイルスワクチンはこれまでのワクチンに比べて短期間で開発されました。しかし、ファイザー製にしてもモデルナ製にしても、世界中ですでに億を超える回数の接種が行われて有効性と危険性が検証され、危険性を大きく上回る有効性があることが明らかになっています。薬の服用を含めてすべての医療行為にはリスクがありますが、医療の発展によって歴史上かってないほど健康で長寿な社会となっていることもまた事実です。

 リスクは人によって異なりますので最終的には個々人が判断しなければなりませんが、断片的な情報に惑わされないでください。自身の病歴や体質からワクチン接種が不安な人は、地方自治体などが発信した信頼できる情報を参照するとともに、医療機関に相談した上で判断していただければと思います。

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2021年7月13日 (火)

学期末を迎えて

 今年度前期も学期末に入ろうとしています。

 4月からの前期授業は、対面授業と遠隔授業の併用とは言え、大部分の授業を教室で実施するという形で開始しました。この授業形態を最終的に決定した3月初めの頃は、新型コロナウイルス感染者数が減少して緊急事態宣言が解除された上にワクチン接種が始まったことから、感染状況は少しずつ改善していくだろうという期待を持っていました。

 しかしながら、4月に入って大阪、兵庫などの感染者数が急増し、まん延防止等重点措置、緊急事態宣言へと進み、4月26日からは遠隔授業の割合を大幅に高める授業形態へと転換しました。

 今年度もまた、新型コロナウイルス感染症に大きく振り回されることになってしまいました。せっかく友人たちとともに過ごす大学生活に戻ったと思った学生たち、特にキャンパスに慣れたばかりの新1年生には落胆した人が少なくなかったと思います。

 昨年度の前期と異なるのは、学生、教員ともに遠隔授業に慣れていることでしょう。また、Web上で利用する学習支援システムの利用が対面授業においても進んだことから、遠隔授業への移行が比較的スムーズに行われました。

 6月21日に兵庫県などの緊急事態宣言が解除され、本学の授業も4月当初の対面授業中心の状態に戻ることになりました。そして、自治体でのワクチン接種の対象が若い世代にも広がりつつあり、神戸大学に協力いただいて本学のワクチン職域接種も始まりました。

 まだまだ予断を許さない状況ですが、何とか前期をこのまま乗り越えていければと思います。

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2021年3月26日 (金)

特別な一年を過ごした卒業生たち

 2020年度学位記授与式、いわゆる卒業式を実施しました。社会全体が新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日常生活が制約を受けるとともに、先がなかなか見えない不安の中で過ごす日々が続いています。今年度卒業生の皆さんは、そのような中で大学の最終学年を過ごしました。

 就職など次のキャリアについて、ただでさえ悩みや不安の多い時期なのに、就職をめぐる状況は激変してしまいました。オンラインでの面接など採用方法が変わっただけでなく、業績に大きな影響を受けた企業が採用を取りやめるといったこともあり、志望する業種や職種を変えざるをえなかった人も多かったようです。本学のキャリアサポートセンターは、オンラインでの情報発信や面談などを積極的に設定しましたが、手が届かない部分があったかもしれません。

 学びについても、多くの人にとっては長い学生生活の仕上げにあたる卒業研究に取り組む時期でした。卒業研究は一般に、自分自身でテーマを決めて一年かけて試行錯誤しながら作り上るのですが、一人の力で完成させることは難しく、教員の綿密な指導や同じゼミ生との情報交換や連帯感が不可欠です。前期はオンラインでの指導や情報交換になりましたし、後期は対面での指導を大学として推奨しましたが、ゼミ生全員が集まる機会を持つことは難しかったでしょう。

 本学は卒業研究の学内発表会の開催を推奨しており、ほぼすべての学科で発表会や卒業制作展示が行われていました。今年度は、教室に多人数が集まる形での発表ができませんでしたが、分散発表やZoomを使った発表会が実施されました。私は心理学科学生のZoom発表を視聴しましたが、例年と変わらない、むしろ例年以上の発表でした。困難な状況の中でよく研究を進めましたし、Zoomでの発表準備も簡単ではなかったと思います。

 ファッション・ハウジングデザイン学科では、11月の大学祭のファッションショーで4年生が卒業制作を一足早く発表するのが恒例になっていたのですが、 昨年は大学祭を中止せざるをえませんでした。何とか発表の場を持ちたいということで、先生方が尽力し、この2月に開催できました。感染対策を施しながら無観客で映像配信という形のショーは、作品制作もショーの準備もたいへんだったようですが、本学と連携協定を結ぶ神戸ファッション美術館のオルビスホールをお借りできたおかげで、プロのファッションショーのような雰囲気で行うことができました。準備を手伝い、モデルとしても参加した下級生達にとっては貴重な経験となったことでしょう。

 2020年度卒業生たちとはコロナ禍という特別な一年を共に過ごしました。ホームカミングデーなどの機会に再訪してくれることを期待していますし、必要に応じて今後もサポートしていきます。彼女たちの健康と今後の活躍を心より願っています。

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2020年12月28日 (月)

今年も書作品展が行われました

 神戸松蔭女子学院大学の日本語日本文化学科では書道を専門的に学ぶことができ、高等学校教諭一種免許状(書道)の資格取得が可能です。また、書道部も活発な活動を行っています。書の学びは本学の特徴の一つと言えます。2017年からは京阪神地域の⾼校⽣を対象とした「神戸松蔭女子学院大学 高校生書道コンクール」を実施しています。

 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、書の学びも多くの制約の下で行わざるをえませんでした。書道を学ぶ学生たちの作品を展示する「神戸松蔭 書作品展」も、先生方は開催が難しいと一時思われていたそうです。しかし、学生たちが開催を強く望んだことから、今年も神戸トアロードのトアギャラリーで行うこととなり、学生たちは感染防止に注意しながら作品制作に取り組んできました。

 12月20日から25日に行われた書作品展に行ってきました。学生たちの作品はバラエティーに富んでおり、中にはカレンダーや商品パッケージをデザインした作品もありました。架空のお酒のラベルや和菓子の包装なのですが、最初に見た時は実際に売られているものかと思ってしまいました。

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 「神戸松蔭女子学院大学 高校生書道コンクール」についても、昨年から開催時期を遅らせて、表彰のために高校生の皆さんに大学に来ていただくのを避けるという形で実施しました。今年の特別な状況下でどれくらいの応募があるのか不安でしたが、嬉しいことに応募数は昨年度を上回りました。表彰者の発表は11月に行われました。

 [文学部 日本語日本文化学科]「第四回 神戸松蔭女子学院大学 高校生書道コンクール」表彰者の発表

 高校生書道コンクールの入賞作は、今回は書作品展の会場で披露されました。下の写真はその一部です。

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2020年9月28日 (月)

後期授業が始まりました

 4月の新入生オリエンテーションは緊急事態宣言が発令される直前の状況下で最小限の説明時間しか持てませんでしたので、後期授業開始前日の9月25日に1年生向けオリエンテーションを実施しました。雨にも関わらず多くの学生が登校してくれました。学科ごとに分かれてのオリエンテーションですが、後期授業の説明だけでなく、教員が自己紹介をするなど1年生をあらためて大学に迎える形で行われました。

 後期は遠隔授業と対面授業の併用ですが、クラス担任が担当する基礎演習など1年次ゼミに相当する科目は教室で行われます。教員だけでなく学内各部署の職員にも疑問点や不安点を相談しながら、キャンパスに馴染んでいってもらいたいと思います。

 とはいえ、オンラインで行われる授業が多数あるのも事実です。ほとんどの高等学校が対面授業中心となっているなか、大学は遠隔授業の割合が高すぎるという声があることは重々承知しています。大学では授業がクラス毎で行なわれるとは限らず学科を越えたクラス編成など授業ごとの移動が大きいこと、大学生は高校生と比較して広範囲から通学しており学内外の行動範囲が広いこと、実際に大学生の感染が多数起きており、年代別に見た感染者数が20代で最も多く10代とは格段の差があること、などを考慮した上で、キャンパスに滞在する学生数を制限する必要があると判断いたしました。ご理解の程お願いいたします

 コロナ後の社会は、リモートワークなどがより拡がり、ITスキルを持って、自身で判断しながら仕事をしていくことが求められる社会になっていくと考えられます。遠隔授業には、ITスキルを高めて、独りで学び考える力を高めるという側面があります。遠隔授業受講を支援するために、ヘルプデスクの人員を増員して相談態勢を手厚くしました。また、対面授業で来校した時に学内で遠隔授業を受講できるように、コンピュータ教室をはじめとする施設整備を行うとともに、イヤホン・マイクの共用を避けるため学生全員にヘッドセット(マイク付きヘッドホン)を配布します。学生の皆さんには、遠隔授業に積極的に取り組んでもらいたいと思います。

 教室での対面授業についても、安全に受講できるよう感染防止対策を強化しました。入構時のサーモグラフィ検温を実施するともに、学生誘導・システム操作要員を増員しました。 食堂テーブルにアクリル製パーティションを設置し、授業実施教室など学生利用施設における手指消毒液の配置を増やしています。なによりも、学生の皆さんの感染防止行動が重要です。一層の理解と協力をお願いします。

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2020年8月17日 (月)

前期授業を終えて

 神戸松蔭女子学院大学の前期授業が8月8日に終了しました。この前期は、新型コロナウイルス感染症の拡大により入学式も行えないまま、授業日程を大幅に変更した上で遠隔授業という形で始まりました。実験・実習など一部の授業について、6月半ばから感染防止対策をとった上で教室授業を開始しましたが、多くの授業は最後まで遠隔授業での実施となりました。

 本格的な遠隔授業を短期間のうちに、しかも感染症対策のため大学への出校を制限する中で準備することは、教職員ともに大変な経験でしたが、なんとか開始することができました。そして、授業開始以降も、大学が任命した遠隔授業研究プロジェクトチームが教員に向けて遠隔授業方法に関わる情報発信を行うとともに、教員同士で活発に情報交換を行なうことで授業の改善を進めてくれました。

 何よりも学生達が、このような状況をやむを得ないこととして理解し、ネットと通じた情報取得や遠隔授業に柔軟に対応してくれたおかげで前期授業を遂行できました。私が担当した授業で言えば、教室での授業以上に出席率が高かったですし、こちらの至らぬ点を指摘してくれることで授業を改善することができました。学生達に感謝したいと思います。

 前期授業期間が終わったとはいえ、現在も特別補講・補習期間として一部の授業を行っています。前期授業期間中に、対面で行うことが望ましい授業をすべて行うことができなかったためです。登校した学生は、まず手指の消毒と検温を行った上で教室へと向かいます。酷暑の中、学生の体調に気を配りながら、本来であれば夏休みであるはずのこの時期の授業を乗り切りたいと思います。

 並行して私たちは今、後期授業開始に向けた準備に入っています。残念ながら新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況が続いていますので、教室での授業と遠隔授業を併用していく予定です。本学は、学生と教員、そして学生同士がキャンパスで共に過ごして信頼関係を築いた上で教育を行うことを目指していましたので、遠隔授業は不本意と言わざるを得ません。

 しかし、やるからには前期よりもさらに充実した授業内容と、きめ細かな学生対応を行っていくようにします。また、今回の遠隔授業が学生のITスキル向上の繋がるようにしていきたいと思います。

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2020年6月30日 (火)

再び社会とつながる活動へ

 このブログではこれまで、学生たちの活動を紹介してきました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、3月から学生の来校を制限し、予定していた諸行事も次々と中止せざるを得ない事態となりました。

 4月になって新年度に入っても、新入生をキャンパスに迎え入れるどころか、情勢はまずます厳しくなり緊急事態宣言が発令されたのはご存知の通りです。兵庫県の緊急事態宣言は5月21日まで続きました。神戸松蔭女子学院大学では、感染症予防対策を行った上で6月から大学施設の学生利用を段階的に進めているところです。

 昨年度末に予定されていた表彰や活動報告なども延期や中止になってしまいましたが、こちらも再開されてきました。

 昨秋に行われた第36 回「兵庫県栄養改善研究発表会」の優秀発表の表彰のその一つですが、ようやく決まり、本学学生たちの発表が見事奨励賞を受賞しました。前期の一部授業が始まったのを機に、受賞した学生たちが報告に来てくれました。学生たちと距離を置き、マスクをしたままでしたが、それでも直接話を聞けてお祝いを伝えることができてよかったです。 

詳しくは下記の公式サイト掲載記事をご覧ください。

 [人間科学部食物栄養学科]公益社団法人兵庫県栄養士会から奨励賞を受賞しました

 そして、もう一件嬉しい報告がありました。

 国語や書道の教員を目指す日本語日本文化学科の学生たちが、神戸市灘区の「大学と連携したまちづくりチャレンジ事業助成金」を受けて作成した絵本が届きました。文字の成り立ちと毛筆の表現について知ってもらうために、同学科の丸山准教授の監修のもとに作成された絵本で、小学生の子どもたちが興味を引くよう工夫されています。下の写真が絵本の表紙ですが、神戸市の小学校の先生方から要望をいただいてお送りし、実際に小学校で読んでいただいているとのことです。

 社会との結びつきが断たれたような生活が続きましたが、社会とつながり、地域に貢献する活動の再開を徐々にでも後押ししていきたいと思います。

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2020年4月 1日 (水)

新入生の皆さんへ

 皆さん入学おめでとうございます。神戸松蔭女子学院大学の教職員を代表して、心よりお祝い申し上げます。

 神戸松蔭女子学院大学の歴史は、今から128年前の明治時代中頃に、イギリス人宣教師がキリスト教伝道を目的として神戸に設立した松蔭女学校にさかのぼります。それ以来の長い歴史の中で中学・高等学校になり、次いで短大や四年制大学も創設しました。現在は学校法人松蔭女子学院が松蔭中学・高等学校と本学を運営するという形になっています。

 その松蔭女子学院のモットーは、「一粒のからし種」です。からしの種が一粒ということです。なぜ、からし、なぜ、一粒の種、と思う人も多いでしょう。聖書にあるイエス・キリストの言葉に由来しています。

 「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る」(マルコ 4:30-32)

 すなわち、小さな種でも、姿かたちを変えながら成長し、やがて鳥が枝に巣を作るほどの木になるという意味です。日本のからしは、木というより草で、鳥が巣を作るほどの大きさには成長しません。イエス・キリストの時代は二千年ほど前ですし、場所は中東地域ですから、別の種類の植物を指していると思われます。いずれにしても、一粒のからし種という言葉は、大きく成長する可能性を持つ小さな種を表しています。

 大学モットーは、その小さな種が大きく成長することを期待して”Open Yourself, Open Your Future”としています。Open Yourselfは、自分を解放すること、Open Your Futureは自分の未来を開くことです。すなわち、学生の皆さんが、無意識のうちに自分を閉じ込めてきた殻を破って自分を解放し、心を開いて成長し、卒業後の未来を切り拓いていくことを期待するとともに、私たち教職員が皆さんの成長の手助けをすることを示しています。

 これからの学生生活で様々なことにチャレンジしましょう。しかし、皆が皆、気負ってチャレンジする必要はありません。殻の破り方は様々です。大きく弾けて全く新しいキャラになるのもよいでしょうし、すでに殻が薄くなっているところからゆっくり芽を出してもかまいません。試行錯誤しながら、自分自身の未来を切り拓いていきましょう。

 現在私たちは、新型コロナウイルス感染症対策として、自らの行動を制限して他者との接触を減らさざるを得ないという状況にあります。残念ながら、ある意味、殻の中に閉じこもっていると言えます。しかし、殻から出て活発に活動する時が必ずやってきます。新しい世界への希望を持ちながら、殻の中で少しずつ成長への準備を始めていきましょう。

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2020年3月20日 (金)

卒業生、修了生の皆さんへ

 皆さん、ご卒業おめでとうございます。教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。

 皆さんが学生生活を終えてそれぞれの道を歩まれるにあたり、同じ学科で学んだ者同士が別れを惜しむ機会をせめて持ちたい、このキャンパスで直接お会いして私たちからはなむけの言葉を贈りたいと切に願っていました。学位授与式を行うことができず、このような形でメッセージをお伝えすることは本当に残念であり、申し訳なく思います。

 今の時代、直接会うことがなくても様々な情報をやり取りできるようになりました。学校の学びも、ネットでの動画配信やSNSなどでのメッセージによるいわゆるオンライン授業によって行うことができなくはありません。今回の感染症対策としての全国的な休校措置により、そのような学びを進めていく動きが強まることでしょう。

 しかしながら、実際に対面してのやり取りには、動画では伝わらない多くの情報が含まれています。そこには、微妙な気持ちの変化を感じ取り、感情を伝えあうことも含まれています。人と人の出会いは、時には葛藤や苦しみをもたらすこともありますが、安心や喜びといった人生にとって不可欠の感情をもたらします。

 そして私たちは同じキャンパスにいることによって、周囲にいる人たちの姿や話し声、建物や木々、六甲山麓の空気、六甲山や神戸の街と海の風景などを共有しています。

 私たちの記憶は、感情や場所と結びついています。感情や場所に彩られることのない出来事は記憶にあまり残りません。長い時間をかけてキャンパスまで通った方も少なくないと思いますが、神戸松蔭のキャンパスまで来てともに学び、様々な経験をして、感情と場所を共有することはとても大切で意味のあることだったと思います。

 私たち教職員にとっても、皆さんにとってかけがえのない時期を過ごす場としてこのキャンパスを選んでもらえたことは本当に嬉しいことでしたし、ともに過ごした日々は忘れがたい大事な記憶です。

 本学では卒業生・修了生の皆さんに大学に帰ってきていただく日として、毎年秋にホームカミングデーを設けています。可能であれば、2019年度卒業生・修了生の皆さん向けの特別な行事を企画したいと考えています。本学の同窓会である千と勢会の案内や本学公式サイトからの情報を見ていただければと思います。

 もちろんそういった機会でなくとも、いつでもぜひ大学を訪れてください。チャペルを中心とした心を落ち着かせることのできる雰囲気をこれからも大切にしていきます。

 このキャンパスで皆さんと再会し、ともに過ごした日々について語り合う時が来ることを、教職員一同楽しみにしています。

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2020年2月14日 (金)

ポスターでの卒論発表

 卒業研究いわゆる卒論は、大学4年間の学びの集大成です。1月末から2月にかけて各学科の卒業研究の発表会が行われました。発表形式は、パワーポイントを用いたプレゼンテーション、卒業制作展示、ポスター発表など、学科の特色に応じて様々です。

 ポスターというと普通はデザインや写真主体のイメージですが、ポスター発表は研究内容を文字やグラフで説明した壁新聞のようなもので、学術的な発表ではよく見られる形式です。壁新聞という古い表現をしてしまいましたが、学会で研究者が掲示するポスターはカラーで綺麗に印刷されており、情報量が多いにもかかわらず、見やすく工夫されています。

 下の写真は生活学科食物栄養専攻(2017年度より食物栄養学科)の学生による卒業研究発表の様子です。学会発表さながらのポスターの水準の高さに感心しました。各自がポスターを使って研究について説明した後、発表者を囲んで質疑応答の時間になります。研究内容について一対一でじっくり聞くことができるのがポスター発表の特徴です。

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