2023年8月27日 (日)

神戸松蔭のハオチーカレー

 宝塚カレーグランプリが行われています。これは、大学生が主体となってカレーのレシピを考案し、実際に宝塚阪急百貨店で店頭販売して売上高を競うというイベントです。今年は、阪神地区の9大学が参加しました。神戸松蔭女子学院大学からは、人間科学部都市生活学科で食ビジネスを学ぶ川口ゼミが参加し「神戸ハオチーカレー」を販売しました。

 神戸中華街の味をイメージした豚の角煮入りのカレーということで、中国語で「おいしい」を意味する「ハオチー」が名前に入っています。学生たちは何種類も試作し、今回のカレーを作り上げたとのことです。私も食べましたが、メイン食材の豚の角煮をしっかり味わうことができ、また蓮根スライスの食感が良いアクセントになっています。私に丁度よい辛さの、個性がありながらバランスが取れた味わいのカレーで、プロが作ったカレーと言われても何の違和感もない完成度でした。

 カレーはレトルトとテイクアウト両方が販売されます。下に写真を示しましたが、レトルトのパッケージデザインも学生たちによるものです。テイクアウト販売用のアレンジも学生たちが考えたとのことですが、ザーサイがしっかりと添えられており、ザーサイ好きの私にはこの点も高評価でした。

 レシピの考案から、パッケージを含めた商品開発、そして店頭販売まで行い、学生たちにとってとても良い経験になったと思います。

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2023年7月29日 (土)

学内での国際交流

 新型コロナウイルス感染症のために停止を余儀なくされていた神戸松蔭女子学院大学の国際交流は、英語学科のセメスター留学をはじめとして昨年度から本格的に再開しています。しかし、日本語日本文化研修は残念ながら実施できず、この7月にようやく再開することができました。

 日本語日本文化研修は、海外協定校で日本語を学ぶ大学生が、神戸松蔭のキャンパスで日本語と日本文化を学ぶ研修です。今年は、閩江学院(中国)、徳成女子大学校(韓国)、ダルマプルサダ大学(インドネシア)、ベトナム国家大学ホーチミン市校人文社会科学大学(ベトナム)と、この4月に協定を結んだばかりのタイのスアンスナンター・ラチャパット大学からも早速参加があり、5カ国5大学の学生16名が来日し2週間滞在しました。

 研修の最後に、それぞれの留学生が興味のあるテーマについて本学の学生にアンケートを取り、その結果について発表会でプレゼンテーションを行いました。留学生は、神社など日本の伝統文化について調べることもありますが、食事や買い物、日本の学生が読む雑誌や行きたい国など、今の日本と日本人学生の関心をテーマに取り上げます。

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 この発表会はコロナ前の研修でも行われており、今回も聞くことを楽しみにしていました。留学生が今の日本のどういったところに関心を持つのから知ることができ、留学生の目を通して今の日本を知ることができるからです。私は楽しく聞いているだけですが、授業や京都・奈良訪問の間に、本学学生にアンケートやインタビューを行った上に、日本語でのパワーポイント発表を準備するのはたいへんだったでしょう。

 この研修中、本学学生が日本語パートナーとして留学生と行動をともにします。留学生たちは、授業での学びや観光だけでなく、日本語パートナーとの交流や発表のために本学学生にインタビューしたことがとても良かったと言ってくれます。もちろん本学学生にとっても貴重な経験になります。また、異なる国から来た留学生間の交流も意義のあるものでしょう。

 インターネットを通じて他の国の情報をたやすく手に入れることができるようになり、またオンライン上の交流も可能となった時代にあっても、対面で交流するという経験はやはり代えがたいものがあります。

以下のサイトで研修での交流の様子を見ることができます。
https://www.shoin.ac.jp/news/2023/07/003604.html

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2023年7月15日 (土)

ソフトテニスのミックスダブルスで日本一に輝く

 6月に行われたソフトテニスの第4回全日本ミックスダブルス選手権大会で、人間科学部都市生活学科4年生の長谷川憂華さんが広岡選手(NTT西日本)とペアを組み、見事日本一に輝きました。長谷川さんが優勝カップを持って、神戸松蔭女子学院大学ソフトテニス部の監督・コーチとともに学長室に報告に来てくれました。

 長谷川さんは、全日本ミックスダブルスソフトテニス選手権での優勝の後すぐに韓国に渡り、仁川コリアカップソフトテニス大会に日本チームの一員として臨み、女子ダブルスで銅メダルを獲得しています。こちらについても、銅メダルとともに大会について報告してくれました。

 ソフトテニス部はこの3年間、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による活動停止、様々な行動制限のもとでの練習再開など、たいへん苦労しながら活動を続けてきました。特に長谷川さんら2020年度入学生は、大学入学すぐに大学入構が禁止されるなど、もっとも大きな影響を受けてきた学年です。

 この学年が4年生になった今年度は、ようやくコロナ前に近い形で活動を行えるようになりました。そして、長谷川さんが個人として素晴らしい活躍をしているだけでなく、チームとしても関西学生春季リーグで優勝しています。最終学年に充実した活動をしてくれていることは、本当に嬉しいことです。

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2023年6月22日 (木)

神戸ポートタワー デザイン活用プロジェクト

 神戸を象徴する建物の一つであるポートタワーは、今年が開業60周年にあたるとのことですが、今見ても古びた感じがしないユニークで洗練されたデザインです。とはいえ60年を経ているということで2021年から改修工事に入っており、現在は工事用の幕に覆われています。

 この機会だからこそ、そのデザインに注目しようということで、神戸松蔭女子学院大学のファッション・ハウジングデザイン学科の米原ゼミの学生たちが、2021年から「神戸ポートタワー 60th デザイン活用プロジェクト」に取り組んできました。学生たちは、ポートタワーの特徴を学んだうえで、その造形原理をしっかり生かしたミニポートタワー、タワー型ライトなどの制作とデザイン活用提案を行ってきました。

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 昨年の大学祭(松蔭祭)では、様々なポートタワーモデルをライティングと組み合わせ、未来都市の夜景のような空間を演出した「KOBEポートタワー・FANTASY」が展示されました。私も見学しましたが、ポートタワーのデザインの原理と活用可能性をあらためて認識できた上に、展示自体の美しさにも感心し、強く印象に残りました。

 そして、ハウジング・デザインセンター(HDC)神戸(JR神戸駅前)をメイン会場として 開催された「WIWもの・空間デザイン学生作品展」の「学生プレゼンテーション」で、このポートタワーデザイン活用プロジェクトが最優秀賞を受賞しました。プロの方々にもプロジェクトの素晴らしさが認められ、とても嬉しくなりました。

https://www.shoin.ac.jp/news/2023/06/003556.html

 先日、受賞したプレゼンを行った学生2名と米原先生が受賞の報告に来てくれました。ポートタワーを知ってもらい、そのデザインを活用するこのプロジェクトは、ポートタワーの再オープンに向けて増々意義のあるものになっていくと思います。

 さらなる活動に向けて、ミニポートタワーを製作する材料を贈呈しました。

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2023年5月22日 (月)

イースター礼拝

 ゴールデンウィークが空けた5月8日から、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に引き下げられました。神戸松蔭女子学院大学では昨年度から授業はほぼ対面実施となっていますし、キャンパス内のマスク着用についても新年度当初から任意としていましたので、感染症への対応がこの日を境に急に変化したわけではありませんが、大学が本格的に再出発する区切りと感じました。

 おりしもキリストの復活を祝う時期である復活節にあたります。先週、神戸松蔭女子学院大学ではイースター礼拝がチャペル前広場で行われました。明るい日差しの下で多くの学生たちが集う様子を目にして、明るく和やかなキャンパスが戻ってきたことをあらためて実感しました。

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2023年3月22日 (水)

華やかに旅立つ

 新型コロナウイルス感染症が私たちの生活と社会に深刻な影響を及ぼすようになってから、3年が経とうとしています。今年の卒業生は、大学に慣れて様々なことにチャレンジできる2年生、3年生の時期を厳しい行動制限のもとで過ごすことになってしまいました。

 4年生となった今年度は、原則として授業を対面で行い、大学祭などの行事も対面で行うことができました。大学の学びの締めくくりとなる卒業研究発表会も教室等で行われました。その一部を公式サイトのお知らせで紹介しています。

 英語学科 https://www.shoin.ac.jp/news/2023/02/003428.html
 日本語日本文化学科 https://www.shoin.ac.jp/news/2023/02/003457.html
 心理学科 https://www.shoin.ac.jp/news/2023/02/003436.html
 都市生活学科 https://www.shoin.ac.jp/news/2023/02/003454.html
 食物栄養学科 https://www.shoin.ac.jp/news/2023/02/003448.html
 ファッション・ハウジングデザイン学科 https://www.shoin.ac.jp/news/2023/02/003455.html

 そして、その学生たちの卒業式(学位記授与式)が3月20日に挙行されました。学位記授与式は、ピアノ演奏の聖歌から始まり、キリスト教の礼拝形式で進行する厳かな式です。

 式の終了後は学科毎に教室に集まり、学位記や祝い菓子などの受け取り、学科教員からのはなむけの挨拶などがあります。4年間親しんだ学生・教員の集まりですので、和やかな雰囲気です。

 最後にはクラスで、ゼミで、友達同士で写真撮影する様子がキャンパスのあちこちで見られます。チャペル前など何カ所かに写真撮影用の飾りつけがされており、学生たちの装いとともに華やかな雰囲気に包まれました。

 この特別な時期を神戸松蔭の学生として過ごした卒業生達に、心からエールを送りたいと思います。

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2023年1月25日 (水)

六甲アイランドの神戸松蔭

 神戸市の大規模人工島である六甲アイランドは、きれいに整備された住宅地とホテル・商業施設だけでなく、高校、大学など教育機関、そして二つの美術館がある文化的な地域です。

 その六甲アイランドにある神戸ファッション美術館と本学は連携協定を結んでおり、いくつもの企画を協力して行なってきました。2020年からは、美術館のエントランスロビーで人間科学部ファッション・ハウジングデザイン学科の卒業制作展示を行わせていただいています(今年度展示は1月29日まで)。4年生の中から衣装・衣服の制作に取り組んだ7名の作品を展示しています(下の写真)。併せて、同学科の2年生が作成した神戸ファッション美術館のPR映像なども紹介展示しています。

 本学の卒業制作展開催中はさらに、松蔭女子学院創立130周年記念特別展「イラストレーター ジョルジュ・バルビエのコレクション展」が、神戸ファッション美術館の特別展・ドレスコレクション展内に同時開催されています。特別展「祝祭の景色~世界の結婚式」を見させていただきましたが、たいへん充実した興味深い展覧会でした。そのような特別展に併せて本学の二つの展示をさせていただいたことは本当にうれしいことです。

 さらに、1月21日、22日には、同じ六甲アイランド内の神戸ファッションマートの1階アトリウムで学院創立130周年記念展示を行いました。学院創立130周年を記念して学生が手掛けた神戸松蔭タータングッズや衣装、フラワーライトなどのインテリアのほか、神戸松蔭タータンとコラボした書道作品などを紹介しました。

 神戸ファッションマートはとても大きな商業施設ですが、その中心を大きく占めるアトリウムも広々とした立派な空間です。今回は神戸ファッションマートにある大丸インテリア館「ミュゼ エール」のご協力により、この立派なスペースの一角を使わせていただきました。ありがとうございました。

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ジョルジュ・バルビエ展ポスター

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学生たちのデザインによる神戸松蔭タータンの衣装展示(神戸ファッションマート)
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学生たちによる書道作品の展示(神戸ファッションマート)
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2022年12月26日 (月)

神戸松蔭の英語スピーチコンテスト

 神戸松蔭女子学院大学では毎年、本学生の英語スピーチコンテストを行っています。新型コロナウイルス感染症が拡大してからも途切れることなく実施していますが、2020年と2021年はオンラインやビデオ収録でのスピーチを審査するという変則的な形でした。

 今年は3年ぶりに聴衆の前でのスピーチを審査する方式に戻りました。英語学科4年生二人が英語で司会進行し、英語学科のみならず教育学科学生もスピーチを行っていきました。大教室で実施するとともに、Zoom中継を併用して教室参加人数を抑え、聴衆は演者と充分に距離を取っていました。

 大教室でのライブのスピーチは、オンラインや映像収録での発表よりもはるかに緊張することと思いますが、充分に準備をした上での立派なスピーチが続きました。演者の皆さんにとって貴重な経験となったことでしょう。

 審査員の先生方が審査している時間には、中国とベトナムから本学に来た留学生たちが日本に来てからの経験や本国と日本の違いなどを、スライドを使いながら日本語で発表してくれました。留学生たちは準備がたいへんだったでしょうが、とても興味深い内容でした。

 未だ新型コロナウイルス感染症の感染防止への配慮が必要な中、コンテストを準備した外国語教育センターと英語学科スタッフは気を使うことが多かったでしょうが、コロナ前の形式に新しい工夫も加えたことで、より意義のあるイベントになったと思います。

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2022年11月26日 (土)

松蔭祭が大学キャンパスに復活

 神戸松蔭女子学院大学の大学祭である松蔭祭が3年ぶりにキャンパスに戻ってきました。

 2020年は中止、2021年はオンラインでの開催となった松蔭祭ですが、今年は“Full revival on 130th anniversary”すなわち学院創立130周年に完全復活というテーマで開催されました。

 教室での展示、キャンパスでの模擬店、屋外ステージでの様々なライブパフォーマンス、茶道部による茶会、演劇部の公演、ファッション・ハウジングデザイン学科による体育館での大規模なファッションショー、タレントトークショーといったイベントがコロナ前とほぼ同様に戻ってきました。

 本学が連係協定を結ぶ神戸市立博物館 の移動博物館車「おきしお夢はこぶ号」が来てくれたのも嬉しいことです。

 今年は各所で、コロナで中止あるいは縮小となっていた祭りが3年ぶりに復活されました。再開には大変な準備が必要です。とはいえ、中心メンバーが10年以上担っているのならノウハウは失われていません。しかし、学生たちの祭りでは2年間の空白は中心メンバーの交代を意味します。一から作り上げるような努力によって復活させた松蔭祭実行委員会の学生たち、各イベントに関わった学生・教職員に心から感謝いたします。


 右側に見えているのが神戸市立博物館「おきしお夢はこぶ号」です。
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 ステージでの書道部のパフォーマンス。見事な出来栄えです。
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2022年11月 5日 (土)

神戸で育ち、神戸を盛り上げる

 すでにお伝えしているように今年は、神戸松蔭女子学院大学のルーツとなる松蔭女学校誕生から130年の節目の年になります。松蔭女学校が現在は異人館街として知られる神戸の北野の地に誕生して以来、松蔭女子学院は一貫して神戸において教育活動を展開してきました。松蔭が育った街である神戸で学ぶとともに、この街をさらに盛り上げていきたいと思っています。

 10月29日に地元である神戸市灘区で総合芸術祭が行われました。灘区総合芸術祭に本学は毎年参加しており、今年は、書道部がステージで書道パフォーマンス、日本語日本文化学科教員と学生たちが書道体験ワークショップ、都市生活学科教員と学生たちがビオラの寄せ植えワークショップを行いました。多くの地元の方達がワークショップを楽しんでいましたし、卒業生がワークショップの応援に来てくれたのも嬉しいことでした。

 11月3日にはJR三ノ宮駅前にある「&3 PARK」でファッション・ハウジングデザイン学科の学生たちがファッションショーを行いました。7月のみなとまつりに続いて、神戸タータンと神戸松蔭タータンを用いたファッションを披露しました。神戸中心の駅前という好立地で多くの方々に見ていただけた上に、神戸のサンテレビの情報番組にも取り上げていただきました。


 灘区総合芸術祭での書道体験ワークショップのブース
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 灘区総合芸術祭での寄せ植えワークショップのブース
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 JR三ノ宮駅前でのファッションショー
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